■旧型MIRAIは一般の中古車と価格は変わらない
まず、燃料電池車(FCHV)のMIRAIはフルモデルチェンジ前の旧型が流通している。旧型MIRAIはベースグレードのモノグレードなので、流通している中古車はすべてベースグレードとなる。
プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)など5つの運転支援機能がパッケージ化されたToyota Safety Senseをはじめ、インテリジェントクリアランスソナー、ブラインドスポットモニターなど充実した安全装備が特長。
左右独立温度調整式フルオートエアコンには空気清浄効果のあるナノイーを装備。合成皮革を表皮に採用したシートは全席にヒーター機能を採用するなど快適装備は充実している。
また、家庭用電気機器を最大1500Wまで使えるアクセサリーコンセントは2個装備するなどアウトドアや万が一の際には電源としても役立つのが魅力だ。
ベストカーの中古車検索サイトでMIRAIのオリ・パラ使用車両を調べてみると約14台流通している。年式は2020年~2021年式で、走行距離は551km~5000km。車両本体価格は275万~330万円となっている。
走行距離による価格差はほとんど見られず、多少差はあるものの、330万円か298万円のどちらかで表示するように指示されているように感じる。
一方、オリ・パラ使用車両ではないMIRAIの中古車はモデル末期ということもあり、2020年式が3台しかなく、走行距離は400km~4000kmで価格帯は290万~330万円だった。
平均値で比較すると、オリ・パラ使用車両の中古MIRAIの平均走行距離は約3180km、平均価格は約312万円。一般のMIRAIの平均走行距離は約1800km、平均価格は317万円とそれほど変わらない。MIRAIの中古車に関してはオリ・パラ使用車両と一般車では相場は変わらないようだ。
■流通台数が約52台と最も多いプリウスPHV
続いては、オリ・パラ使用車両の中古車が52台と最も多いプリウスPHV。ベースとなったグレードは1.8Aで、新車の車両本体価格は375万8000円。
ボディカラーは3万3000円のオプションカラーであるプラチナホワイトパールマイカ。シート表皮は本革ではないものの、運転席・助手席には快適温熱シートを装備。運転席は8ウェイのパワーシートを標準装備している。
運転支援システムは、プリクラッシュセーフティをはじめ、5つの機能がパッケージ化されたToyota Safety Senseを標準装備。Aグレードからは、アダプティブハイビームシステム(AHS)が標準装備される。
さらに、運転中に視線を移動することなく、情報が得られるカラーヘッドアップディスプレイや駐車を簡単に行ってくれるシンプルインテリジェントパーキングアシスト(巻き込み警報機能付)が標準装備されるなど快適性能も充実したグレードだ。
オリ・パラ使用車両のプリウスPHVの年式は2020年~2021年式で、走行距離は約55km~1万2000kmと幅広く、かなり乗られたクルマが多いようだ。価格帯は278万~338.8万円となっている。
一方、一般の2020年~2021年式プリウスPHVの中古車は約16台流通していて、走行距離は約10km~約1万km。価格は278万~355万円だ。
それぞれの中古車の走行距離と価格の平均値を見てみると、オリ・パラ使用車両の平均走行距離は約3770km、平均価格は約302万円。一般車両の平均走行距離は約2890kmで平均価格は311万円となった。
走行距離900km多いオリ・パラ使用車両のプリウスPHVのほうが9万円安くなっているが、これはほぼ差がないといって良いほどの差だ。MIRAIに続き、プリウスPHVもオリ・パラ使用車両が安いということはなかった。
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