■ついにここまできた! 未来を感じる先進装備たち
●アドバンスドパーク(トヨタ、自動駐車機能)
20年近く前に登場したこの種の機能は、しばらく前まで操作性など「自分でやった方が早い」と感じることが多く、費用対効果が感じられないものが多かった。
しかし、最新のものとなるヤリスとヤリスクロスのハイブリッド、MIRAI(いずれもトヨタ)に設定されるアドバンスドパークは白線がある枠となっている駐車スペースであれば並列、縦列ともに機能をオンにし、モニターで入れたい枠を指定するだけと操作が簡単なうえに、駐車の腕も一発で決まることが多いなど、ベテランドライバー並みだ。
さらに、自宅駐車場など白線がない駐車スペースに対しても一度メモリーすれば使用可能な点など、「こればかり使っているとドライバーの駐車技能が落ちるのでは」と感じるくらい進化しており、可能ならぜひ装着したい。
●音声入力機能
音声入力機能はカーナビやエアコンなどの操作を、スイッチ類を使わずに、音声で操作できるものだ。
乗員とクルマとの相性などもあるが、相性がよく的中率が高いと、特に走行中は便利かつ安全だ。
これに慣れてしまい、違うクルマに乗った時もつい声で操作のお願いをしてしまったことがあり、さすがにこの時は、音声認識機能はないと不便だなあと実感した。
●コネクテッド機能
クルマがオペレーターさんとつながるコネクテッド機能は、目的地や駐車場といった最寄りの施設を探してもらえるなど、大変便利だ。
またコネクテッド機能の中には、車両トラブルの際に状況によっては自分で操作しなくともオペレーターさんと交信ができる機能が付帯されることもある。
筆者は自分のクルマで一度使ったことがあるが、動転しているときだけに指示がもらえ、担当ディーラーから電話をもらえるというのは心強かった。
●そよ風アウトレット
エアコン関係の贅沢といえば、左右独立温度調整機能。「ドライバーは運転していることもあり低めの温度にしたい、パッセンジャーは寒がりで高めの温度にしたい」といった際などに非常に役立ち、乗員同士がエアコンの温度関係が原因でもめるのを防ぐにも非常に有効だ。
とはいえ、後戻りできないというほどでもない。そんななか、これは! と思ったのが新型ヴェゼル(ホンダ)に装備された「そよ風アウトレット」だ。
エアコンの風が体に直接当たるのは嫌なこともある。それを防ぐため新型ヴェゼルに付くそよ風アウトレットは、2つあるフロントのエアコンの吹き出し口をそれぞれ独立して閉じられるようになっており、エアコンの風を体に直接当たるのを防ぐと同時に、乗員の外側にだけ幕のようにエアコンの風を出すことも可能にしており、快適性を高めている。
特に女性には大変喜ばれるのではないだろうか。
●i-MT(トヨタ)
トヨタのi-MTをはじめとしたこの種の装備は、シフトダウンの際のブリッピング(ニュートラルかクラッチを切った状態での回転合わせ)や発進の際にアクセルを若干煽る操作、坂道発進の際に下がらないための瞬間的なブレーキ補助といった、MTの操作をサポートしてくれるものだ。
特にシフトダウンの際のブリッピングは単なるシフトダウンならともかく、ブレーキ操作も同時に行うヒール&トーだとそれぞれをパーフェクトに行うというのはかなり難しいだけに、この種の装備をオンにするとブレーキに集中できるのは非常に有難い。
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