選んだ色で運命が決まる!? 愛車の価値を高めるお得なボディカラーとは?

■選ばれる人気色には理由がある

現行型トヨタ カローラ(セレスタイトグレーメタリック)
現行型トヨタ カローラ(セレスタイトグレーメタリック)

 新型車が出ると、“カタログカラー”とか、“イメージカラー”という、「変わった色だな」と注目されるようなボディカラーが設定される。筆者は2019年9月に現行カローラセダン及びツーリングの発売と同時に、カローラセダンを購入した。

 その時選んだのは新規開発色となるセレスタイトグレーメタリック(薄いブルーメタリック)。個人的にも気に入っていたので選んだのだが、街なかで同じ色のカローラに出会うことは思ったより少ない印象を持っている。

 現行カローラセダンは歴代モデルのなかでも個人的には造形美を感じる格好いいエクステリアだが、やはりシルバーメタリックが多い。

 カローラを30年以上乗り継いでいる筆者が見ても、「シルバーメタリックだと映えるなあ」と思っているので、マイナーチェンジモデルに乗り換える時には、カローラなら目立ったリセールバリューダウンもなさそうなので、シルバーメタリックにしようと考えている。

 最寄り駅まで利用する路線バスの通り沿いに、ブラックマイカの現行カローラセダンが置いてあるのだが、こちらも存在感はかなりあって魅力を感じる。だが、以前ブラックマイカに乗っている時には汚れが気になって洗車ばかりしていたので、「いいなあ」とは思うがなかなか触手は動かない。

 また通算で11代目、アクシオで2代目の前期モデルでもブラックマイカを選んだ。

トヨタ カローラアクシオ(2代目)
トヨタ カローラアクシオ(2代目)

 当時はすでに気候変動が問題化されており、酷暑というような暑い日が続いていたある日の午後にエアコン全開で運転していたのだが、あまりの高温と強い日差しをボディが吸収したようで、なんかクラクラしながら運転したことがあったことをいまも覚えている。

 それでも、カローラあたりでは新車購入時に黒系カラーを選ぶ人が少ないので、中古車では人気が出るそうである。

 また、白系やシルバー系は修理時に色を合わせやすいのも魅力的とされている。輸入車ではアルミなど鉄以外の素材がボディでも多用されているので板金修理といった概念はなくなりつつある。

 鉄の使用が圧倒的に多い日本車でもドアやフェンダーなどはパネル交換対応というケースも多くなってきているが、それでも色褪せも少なく板金修理やパネル交換をしてもよりチグハグになりにくいと考えて選ぶひとも多いようだ。

 シルバー系は人気というよりは選ばれやすい色となっているようだが、当然世の中には溢れているので下取り査定額が特によくなるということはない。しかしいまだに多くの車種では極端に値落ちしない“無難な”色といえるのである。

 新車で購入して乗り潰すのであれば、何も考えずに好きなボディカラーを選べばそれがベストと言えよう。ただし、いまの新車販売市場では残価設定ローンの利用が増えてきたこともあり、10年以上の長期保有と2回目車検ぐらいまでの短期保有の両極に分かれる傾向にある。

 保有車に価値が十分残る間に乗り換えを考えているのならば、やはり下取りや売却に出すときに、より良い条件で手放すことを考えたチョイスが必要となるだろう。

 「新車時の人気と、中古車での人気の傾向は明らかに異なる」、これはある中古車展示場スタッフの言葉だが、マイカーの価値をより高めるためにもボディカラーの選択は好みを重視しながら慎重な判断も必要となってくるのである。

【画像ギャラリー】カタログではカラフル!! 街中では単調!? 人気が偏りがちな車のボディカラーを考える(10枚)画像ギャラリー

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