■輸入車は高級で排気量も大きい!?
●輸入車は高い
90年代まで輸入車の価格は「おおよそ同クラスの日本車の1.5倍」というのが相場で、確かに絶対的には高かった。
しかし、近年は特にミドルクラス以上のモデルになると、装備内容もあるにせよシビックとゴルフをはじめとした同クラスの輸入車、レクサスと輸入プレミアムブランド全般など、日本車と輸入車がそれほど変わらないというケースも増えている。
それだけに日本車、輸入車という壁は年々低くなっており、ディーラー網などの周辺環境に問題がなく、欲しい輸入車があるなら一度試してみるべきだ。
●ボディの大きいクルマは排気量も大きい
例えばベンツEクラスであれば、2000年代までだとエンジンは「最低6気筒の2.5リッター」というイメージだった。
しかし、特にドイツ車を中心とした輸入車は「エンジンを小さくした分の動力性能の低下は過給機で補い、軽量化を含め燃費を向上させる」というダウンサイジングターボや小型モーターを組み合わせるマイルドハイブリッドの普及もあり、今ではベンツEクラスのベーシックモデルのエンジンは1.5リッターの4気筒ターボである。
そのほかにも1.6リッターのイメージだったゴルフのベーシックモデルは現在1リッターの3気筒ターボ、V8エンジンのイメージが強かったアメリカ車のカマロもV8エンジンもあるけど、主力は2リッターの4気筒ターボなど、クルマのイメージと排気量&自動車税は現在まったく異なるものになっている。
■ディーゼルは黒煙を出す公害発生源ってマジ!?
●ディーゼルは臭い、汚い、うるさい
90年代まで石原慎太郎元東京都知事のペットボトルに入れたディーゼル車が出す煤のデモンストレーションの影響もあり、日本ではディーゼル車は「臭い、汚い、うるさい」と悪者扱いされていたのは確かだった。
しかし、2000年代中盤以降はディーゼル車が使う軽油がサルファフリーと呼ばれる硫黄分の非常に少ないものになった。
それに加え、2000年代後半以降に登場したディーゼル車は日本車も含め排ガスがガソリン車並みにクリーンなのは当たり前、騒音も許容範囲かつ巡行中は耳に心地いいほど、動力性能はガソリン車以上に強力と、性能が劇的に向上。
それでいて燃費のよさと日本の軽油の安さはそのままなので、SUVをはじめとした重量車や特に輸入車はディーゼル車がかなりの比率を占めるようになった。
ただ、今後輸入車は急速なEVシフト、ディーゼル車全体で見ても厳しくなる一方の排ガス規制に対するコストアップは避けられないなど、ディーゼル車に対する向かい風が強まっているのも事実だ。
それだけにディーゼル車も欲しいモデルがあるなら、「最後のエンジン車」という意味なども兼ねて今のうちに自分のものにしておくことを強く勧める。
【画像ギャラリー】えっ、いつまでそれ言ってんの?? 古くなった自動車の常識を徹底チェック(7枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方