コロナにリムジンが存在した!? ヘンタイ心の琴線を刺激する限定車5選

■トヨタコロナスーパールーミー(500台限定)

コロナにリムジンが存在した!? ヘンタイ心の琴線を刺激する限定車5選
エンジンは元のコロナと同じ3S-FE型。世界でもかなり珍しい(かもしれない)5ナンバー&レギュラーガソリン指定のリムジン。それがスーパールーミーだ

販売時期:1990年5月発売
エンジン:直列4気筒DOHC
排気量:1988cc
ps/kgm:125ps/17.2kgm
価格帯:200.5万円

 通称「コロナリムジン」などと呼ばれているが、正式名称は「コロナスーパールーミー」だ。

 トヨペット店の累計販売1000万台を記念して、1990年5月発売に500台限定で販売されたモデルだ。

 全長×全幅×全高はそれぞれ4690×1690×1370mm。ベース車である2000EXサルーンGのボディサイズは4480×1690×1370mm。ベース車である2000EXサルーンGの前後ドアの間を210mmストレッチしているので、全長のみ異なる。

 ちなみに、同年代に発売されていたGX80系マークIIのボディーサイズが4690×1695×1375mmだから、ワンランク上のクルマ並みのボディを手に入れたことになる。

 それでいて価格は36万円高なのだから、製造の手間や部品代などを考慮するとバーゲンプライスといえる。

 エンジンは元のコロナと同じ3S-FE型。世界でもかなり珍しい(かもしれない)5ナンバー&レギュラーガソリン指定のリムジンだ。

 コロナスーパールーミーを初めて実車を見た時の衝撃は忘れられない。何しろ、コロナに電車の戸袋のような小窓(失礼!)がついたストレッチリムジンだったからだ。

 初めて実車を見た時はまだインターネットのイの字もない時代(パソコン通信があったようだけれど、一部の人向け)。

 調べようにも、クルマに詳しい友人に聞きまくるか、雑誌を読みあさるしかなかった。結局、正体が判明したのはカーセンサーに中古車として掲載されていたのを発見した時だったと思う。

 1990年代前半のカーセンサーはそれこそ当時の電話帳のような分厚さで、現代のスタバでコーヒーを飲むよりも安い300円でさまざまなクルマの存在や相場まで知ることができた。

■トヨタハリアーザガート(250台限定)

コロナにリムジンが存在した!? ヘンタイ心の琴線を刺激する限定車5選
250台&期間限定で販売されたハリアーザガート。ボディカラーはブラック、レッドマイカメタリックに加えて、オプションでホワイトパールクリスタルシャインを選ぶことができた

販売時期:2006年9月〜2007年3月
エンジン:直列4気筒DOHC、V型6気筒DOHC
排気量:2362cc、3456cc
ps/kgm:160ps/22.5kgm、280ps/35.3kgm
価格帯:483.5万円〜571.2万円

 ザガートというと、日産レパードをベースに造られたオーテックステルビオザガートやザガート・ガビアを連想するマニアがいるかもしれないが、実はハリアーにもザガートモデルが存在した。しかも、2度発売されているというから驚きだ。

 1度目は初代ハリアーをベースに1998年に200台限定販売であったが、人気を博して完売御礼。そして2度目は、2代目ハリアーをベースにトヨペット店50周年記念車として250台&期間限定で販売された。

コロナにリムジンが存在した!? ヘンタイ心の琴線を刺激する限定車5選
抑揚の効いたフォルムは15年以上経過した現代においても充分に魅力的だ

 主な相違点はザガートオリジナルデザインとなる前後バンパー、フロントフェンダーおよびグリル、リアクォーターパネル(ノーマル比+45mm)、ゴールドにペイントされたアルミホイール、専用のスプリング(-20mm)、アルミ製インテリアパネル(通常はプラの加飾)と、専用のエンブレムなど。限定モデルらしい仕様となっている。

 ボディカラーはブラック、レッドマイカメタリックに加えて、オプションでホワイトパールクリスタルシャインを選ぶことができた。

 ハリアーザガートはベース車の213万1500円高。グレードにもよるが、コミコミで600万円前後といったところか。これを高いと思うか「ザガート社が手がけたモデルがこの値段で!? 安い!」と思うかで解釈の仕方が大きく変わりそうだ。

 このモデルに魅力を感じ、実際に購入したオーナーのカーライフが実に興味深い。ハリアーザガートを足車に、ガレージにはお宝級のクルマが何台も眠って・・・などと妄想を掻き立てる要素を持つクルマでもあったのだ。

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