■スバルレガシィコル・スコルビィ(200台限定)
販売時期:2004年
エンジン:水平対向6気筒DOHC
排気量:1994cc、2999cc
ps/kgm:260ps/35kgm、250ps/31kgm
価格帯:350万円〜365.2万円
東京スバル創立5周年を記念して2004年に「ConScrpii(サソリの心臓)」の名を冠した限定販売された。
ベース車はツーリングワゴン2.0GTスペックB、B4 2.0GTスペックB、アウトバック3.0Rの3車種。合計で200台というから、モデルによっては2ケタしか生産されていないものもあったはずだ。
レガシィコル・スコルビィは、レカロ製のパワーシートモデルである「AM19 スタイル ST-J」をベースに、オリジナルのレットレザーでカスタマイズ。
特筆すべきは、リアシートはもちろんのこと、シフトノブやシフトブーツ、前後ドアパネルの表皮までもがレットレザー仕様になっている点だろう。
専用のシリアルナンバープレート刺繍つきラゲッジマットまで作られたのだから、かなりの懲りようだ。ボディカラーはオブシディアンブラックのみ。
ブラック/レッドの強烈な組み合わせ、ベース車に対して約35万円高は、専用レカロシートが装着されている点などを考慮してもかなり魅力的であり、お買い得といえる。
2008年には「Premium Leather Limited(プレミアムレザーリミテッド)」という特別仕様車が当時の富士重工業から発売された。こちらはブリックレッドという名のレンガ色のレザーシートが採用され、落ち着いたトーンにまとめられている。
なお、神奈川スバルでもレカロ製のシートを装着した限定車が販売されていたようだ。
■マツダユーノスロードスターRリミテッド(1000台限定)
販売時期:1995年2月
エンジン:直列4気筒DOHC
排気量:1839cc
ps/kgm:130ps/16kgm
価格帯:217.5万円
さまざまな限定車が発売された初代ロードスターこと、ユーノスロードスター。
そのなかで1.8Lモデル(通称シリーズ1モデル)をベースに1995年2月に発売されたのが「Rリミテッド(1000台限定)」だ。
1.6Lモデル時代の限定車である「Sリミテッド」に続くレッドレザーのシートや内装を装備したロードスターの第2弾というわけだ。
Sリミテッドのブリリアントブラック/レッドレザーという、かなりメリハリの効いた内外装の組み合わせに対して、Rリミテッドはサテライトブルーマイカという名の紺色のボディーカラーと少し落ち着いたトーンのレッドレザーが与えられ、幌やフロアマットも内外装の色合いに合わせた凝った造りとなっていた。
オーディオこそオプション設定とはいえ、専用の内外装を持ち、BBS社製15インチホイールなどが標準装備された仕様でありながら、車両本体価格が217.5万円とはかなり魅力的だ。5速MT車のみという設定も時代を感じさせる。
そんなRリミテッドにはカタログ非掲載モデルとして「シャストホワイト」のボディカラーが与えられた個体が存在する。
Rリミテッドとして最終出荷された生産台数106台がこのボディカラーという説が有力だ。初代ロードスターで「ホワイト/レッドレザー」の組み合わせを持つ限定車およびカタログモデルは、このRリミテッド以外には存在しない。
マニアのあいだでは知る人ぞ知る、まさに幻の限定車といえるだろう。
なお、マニアックなところだと、東京地区で限定販売された「東京リミテッド」というモデルが存在する。M2 1002の内装を一部流用し、ブリリアントブラックのボディカラーをまとったロードスターだ。
生産台数はわずか40台。M2の限定モデルでは選ぶことができなかったAT車も設定された。フェンダー部分に「TOKYO LIMITED」のステッカーがおごられ、内装色と同じ幌カバーやタン色の幌など、こちらも凝った仕様となっている。
5速MT車が245.8万円(専用フロアマット込み)、4速AT車は250.8万円はかなり魅力的な価格といえるだろう。
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