電動化を生き残れ!! 世界のスポーツカー サバイバルへの道【日本編】

■ところで輸入スポーツカーは!?

日本でもポルシェの勢力は侮れない。911は半期で1000台程度売れたと推測される
日本でもポルシェの勢力は侮れない。911は半期で1000台程度売れたと推測される

 前述のように、日本では輸入車のモデルごとの販売台数は公表されていないが、ポルシェは2021年上半期、合計で3924台を販売した。うちスポーツカーは約半数。

 ポルシェ911は、おそらく1000台以上売れたと推測される。つまり上のランキング表の4位に食い込み、718ボクスター/ケイマンもそれに続いているはずだ。日本でも、スポーツカー市場の縮小化と高級化は着実に進んでいる。

都心部では国産スポーツカーよりも、むしろフェラーリのほうがよく見かけるほど。スポーツカーは数を減らしつつ高級化している!
都心部では国産スポーツカーよりも、むしろフェラーリのほうがよく見かけるほど。スポーツカーは数を減らしつつ高級化している!

 超高級スポーツカー、フェラーリの販売台数も侮れない。フェラーリは上半期に566台を販売しているが、なにしろフェラーリだけに、すべてスポーツカー。うち、F8トリブートが半分以上を占めるだろう。つまり約300台。これはGT-Rの販売台数に迫る数字だ。

 ランボルギーニは271台、アストンマーティンは243台だが、ともにSUVがどれだけ含まれているか不明。マクラーレンは98台だった。

■国産スポーツカーの明日はどっちだ!?

半導体不足のなか、好調な出足を見せたBRZ。GR86ともども、今後10年は頑張ってもらいたい
半導体不足のなか、好調な出足を見せたBRZ。GR86ともども、今後10年は頑張ってもらいたい

清水「2021年上半期、国産スポーツは端境期だったんだよね。ランキングを見ても、S660、NSXは生産終了間近。新型BRZもまだ入ってない状態」

渡辺「新型BRZは、GR86ともども、来年からが本番でしょう」

清水「こういう安くて小さいスポーツカーが作れるのは、もはや世界で日本だけ。超絶貴重な新型車だね!」

渡辺「そのいっぽうで新型Zはパワー系の期待の星ですね。スープラより安いですし」

清水「それで405馬力はコスパが高い。古きよきスポーツカー像のまま、最後のひと花を咲かせてほしいよ。こんなスポーツカー、もう買えなくなるんだから!」

渡辺「内燃エンジンスポーツカーの終活には、最適なクルマじゃないですかウフフ〜」

清水「ところで、今後スポーツカーもEV化するかな?」

渡辺「うーん、EV化するとなると、今みたいなカタチである必要がなくなりますね」

清水「ポルシェ・タイカンやアウディeトロンGTは4枚ドアで出た。2シーターなら、スズキ・ツインみたいなカタチもアリかも」

渡辺「そういうのを欲しがる人がいるかどうかはともかく(笑)、メーカーが本気で開発した、まるで新しいコンセプトのEVスポーツカーに乗ってみたい気はします」

清水「でもさ、内燃エンジンスポーツカーは生き残るんじゃないかね?」

渡辺「CO2フリーの合成燃料や、水素を燃やせばいいわけですから」

清水「トヨタは間違いなく作ってくれるよ! 章男社長の号令で!」

渡辺「燃料の単価はかなり高くなるでしょうけど、乗馬だと思えばいいんですよね」

清水「そう! 今どき馬に乗るのって超貴族的だけど、それと同じような存在になればいいわけだ!」

渡辺「お互い、ジジイになっても馬に乗り続けましょうウフフ〜」

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