新型ヴォクシーだけじゃない!? 百花繚乱! インパクトミニバン選手権

■ブームの火付け役が前面刷新でミニバンクラスに新たな潮流をもたらす~ホンダ オデッセイ(3代目)~

オデッセイは惜しくも2021年でモデルライフに終止符を打ってしまったが、かつてのビッグヒットモデルだ(写真は3代目)
オデッセイは惜しくも2021年でモデルライフに終止符を打ってしまったが、かつてのビッグヒットモデルだ(写真は3代目)

【こんなクルマ】
「ミニバン・イノベーション」をコンセプトに「速い」「美しい」「広い」を高次元で融合する次世代ミニバンの新たなベンチマークとして開発されたモデルだ。低全高ならではの流麗なフォルムや低重心化による乗り心地とハンドリングのよさを特徴としていた。

 標準車のほか、200PSを発揮する2.4Lエンジンの搭載や専用チューニングを施したサスペンション&ブレーキによってスポーティな走りを実現した「アブソルート」もラインアップ。専用のエアロパーツやブラック基調のインテリアによってオデッセイの走りのイメージを一層引き立てていた。

【ここにインパクトあり!】
 3代目オデッセイのトピックといえば、空間・走り・スタイルを高次元で融合するために床面を極限まで低めた底床プラットフォームを採用したところだ。

 床下に配置される燃料タンクやリアサスペンション、排気システムなどの形状やレイアウトに工夫を施した革新技術は、大幅な低全高化を達成し、一般的な立体駐車場に入庫できる1550mmという低全高ながら、2代目を超える室内高を確保していた。

 低床プラットフォームと低全高ボディによって低重心化したうえに、サスペンションジオメトリーの最適化を図ることで、ミニバンとは思えぬ走りのよさを実現していたのも驚きだった。

 前後ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用し、ブッシュ類の容量や硬度などの設定、取り付け点の高剛性化など、細部にわたって特性を突き詰めることで、上級ミニバンにふさわしい快適な乗り心地とスポーティなハンドリングという相反する要素を高いレベルで両立していたのだ。

 当時、ミニバンで走りにこだわるというのは少々ナンセンスだったが、そうした概念を覆すことで、セダンやワゴンといったクルマから乗り換えるユーザーも多かった。

 現代では必須となった運転支援機能も採用(アブソルートにオプション)されており、設定した速度を維持しながら同一車線の前走車の有無によって車速・車間を自動制御するIHCC(インテリジェント・ハイウェイ・クルーズコントロール)や、追突軽減ブレーキといった安全面でも一歩先を行く内容となっていた。

◆      ◆      ◆

 クルマが放つインパクトというのは、個性を主張するうえで重要な要素であり、それが販売に結びついたり、ジャンルに多大な影響を与えることになる。

 どこにインパクトを感じるかは人それぞれだが、どんな要素であっても人の記憶に残るほどの何かを持ったクルマなら、それはあなたにとって満足度の高い選択になるだろう。

【画像ギャラリー】インパクトミニバンを全方位から写真で見る!(採点チャート付き)(22枚)画像ギャラリー

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