無装着で乗員全員危険に?? チャイルドシートをきちんとつけて!! 命守る重要ポイント

子どもの命を守るため! チャイルドシートの重要性を確認しよう!!

 小さなお子さんのいる方にとってはクルマの必須装備のひとつである子供用シート。交通事故の衝撃から子供を守ってくれる重要な装備ですが、「子供が嫌がるから」 「抱っこしていないと泣いてしまう」 「動けなくてかわいそう」といった理由で子供用シートを使わない人もいるようです。

 子供用シートに座らせている子供だけでなく、他の乗員を守る意味もある子供用シート。なぜ子供用シートの装着が必要なのか、その理由を一緒に振り返っていきましょう。

文/吉川賢一
アイキャッチ写真/polkadot – stock.adobe.com
写真/JAF、Adobe Stock

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乗員を守るためには必須!!

 子供用シートは、新生児〜1歳くらいまでの、首のすわっていない乳児用のベビーシート、1歳〜4歳くらいまでの幼児用のチャイルドシート、4歳〜11歳くらいまでの児童が使えるジュニアシートといったように、子供の成長に合わせて段階があります。

 確かに、子供用シートに座るのを嫌がる子供を無理やり座らせるのは、大変でもありますし辛いことでもあります。「すぐそこまでだから」 「高速道路を走ることもないし」 「抱っこしていれば大丈夫でしょ」と、子供用シートに座らせずに走り出してしまう気持ちもわからなくはないですが、乗員の安全を守るためには、絶対にやってはいけない行為。

 しっかりと子供用シートを装着していなければ、最悪の場合、車外放出となるリスクもあります。車外放出は、自車に挟まれたり、後続車に引かれたりするリスクが高く、かなり深刻な状況に置かれることは想像できるでしょう。

 また、子供用シートを使わずに、小さな子供に大人用のシートベルトを使うのも、危険な行為。大人の場合、シートベルトを正しく付けると、鎖骨の中心と腰骨とにベルトがかかるように設計されていますが、大人の体形に満たない子供の場合だと、首や腹部といった柔らかい部位にシートベルトがかかり、事故の衝撃で内臓圧迫となり損傷を受けるリスクがあります。

6歳未満までが義務、できれば140cmに達するまでは装着を

 子供用シートは6歳未満までが道路交通法で義務として定められています(違反すると、運転手に対して交通違反点数1点、罰則金は無し)が、チャイルドシート使用状況全国調査(JAF・警察庁合同調査)によると、子供用シートの使用率が5歳から急激に低下するという結果が報告されています。

 乳児に比べると、身体もしっかりとし始め、シートに落ち着いて座っていることが難しくなってくることで、子供用シートを使用しなくても大丈夫と考えたり、使用している場合でも、大きくなったから、固定までしなくても座らせておけば大丈夫でしょ、と考えるようですが、これは大変危険な行為。

 JAFの実験によると、車速40km/h程度の速度で急ブレーキを踏むと、不適切な方法で固定された子供のダミー人形(体重15kg)は、座っていた座席から飛び出し、前席背もたれに頭部を強打しています。40km/h程度でもこの状態ですから、もうちょっと速度が高かったらどうなるか、は考えたくもない状況です。

 また、6歳を超えても、JAFや警察では身長140cm(小学校4年生程度)に達するまでは、ジュニアシートの使用を推奨するとしています。身体が小さな子供向けに、シートベルトが首にかからないようにする補正商品も販売されていますが、チャイルドシートの代わりとしては認められていません。ただし、国土交通大臣が型式指定したマークが付いた、ベルト式の「幼児用補助装置」といった商品はあります。購入する場合は、必ず適合マークの付いた商品を選ぶようにしましょう。

 チャイルドシートには、取り付け方式が、「ISOFIX(アイソフィックス)」対応のものと、シートベルトによる取り付けのものの2タイプがあります。ISOFIXとは、シートベルトを使わずに、クルマのシートにある金具にワンタッチで確実にチャイルドシートを取り付けできるシステムのこと。シートベルトの取り付けは、ベルトの締め付けが甘いと安全性に影響も出ますので、取付けが確実で簡単な、ISOFIX対応のものがおススメです。なお2012年7月以降発売のクルマには、ISOFIX取付け金具の装着が義務付けられています。

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