新型ランクルが1500万円! S660が500万円! 新車の転売ヤー当世事情

■転売の狂騒はまだ続くのか

 そのほかでは、新型日産フェアレディZの「Proto Spec」にまつわる転売ヤーの暗躍も気になるところだ。

 日産フェアレディZ Proto Spec(プロトスペック)は、新型Zの先陣として2022年6月に販売される予定の特別仕様車。カラーリングは「イカズチイエロー/スーパーブラック」の2トーンで、専用カラー「チタニウムゴールド」のレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールと、イエローで塗装された4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを装備している。

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東京オートサロン2022で日本登場を果たした新型フェアレディZ。写真は240台限定の特別仕様車「プロトスペック」だ

 Proto Specの販売台数は240台で、価格は6MT/9速ATともに696万6300円。「フェアレディZメールマガジン」に登録しているユーザーのみが、2月7日から3月24日の間にオンラインで予約申し込みを行うことができ、当然ながら240人以上からの申し込みがあったため、新型フェアレディZ Proto Specの「購入権利」が得られるかどうかは「抽選の結果次第」ということになっている。

 2022年4月1日現在、Proto Specの購入権利を真摯に得ようとした人々の元にはまだ、抽選結果は届いていない模様。

 そして転売ヤーによる「新型フェアレディZ Proto Specの未使用車、特価にてお譲りします。詳しくは○○○○.jpまで」的な情報も、今のところは公開されていない。

 しかしこれもGRMNヤリスと同様、クルマよりもお金を愛する少数の転売ヤーにより、目ン玉が飛び出るような価格で市場に放出(転売)されることになるのだろう。

 その場合のプレミアム価格は……予想は難しいが、「1400万円」といったところだろうか? その計算式は下記のとおりである。

■車両価格696万6300円×2倍+100万円(※わずか240台であることへのプレミアム)=1500万円
■1500万円−100万円(※ロシア軍のせいで“Z”という字のイメージが悪化したことによるマイナスプレミアム)=1400万円

 わからないが、おおむね上記のような考え方になるのではないだろうか。

 というかその前に転売ヤーよ、当選したなら乗れよ。乗らないなら申し込むなよ――と、声を大にして言いたいところではあるのだが。

 ランドクルーザー GR SPORTとGRMNヤリス、新型フェアレディZ Proto Spec以外で最近目立つのは、新車価格315万400円だった「ホンダS660モデューロX バージョンZ」のほぼ未使用車が380万~500万円で販売されていること。

 そして一時期よりはずいぶん落ち着いたが、相変わらず本来の新車価格は177万6500円~190万3000円の「スズキジムニー XC」の一部物件が、メモリーナビすら付いていないのに「270万円ぐらい」という高い価格で販売されていることだろうか。

 とはいえスズキ ジムニーの場合は一時のプレミアム価格はだいぶ収まってきて、ほぼ未使用のXCを210万円前後で探せるようになってきている。

 まぁこれとて若干の即納プレミアムは付いているわけだが、とにかくくれぐれも「意味なく高いジムニー」だけは買わないよう、あらためて注意喚起をしたいところだ。


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