■最高出力は608馬力、0-100km加速は3秒以下のハイパーSUV
ロングホイールベース、前後ショートオーバーハング、極端に狭いサイドウィンドウ高さ、SUVにしては短いボンネット長など、かなり大胆なデザインをしている「エレトレ」。
ボディサイズは、全長5103×全幅2135×全高1630mm、ホイールベース3019mm。長くて幅広く、ペッチャンコなスタイリングで、ロータス自身も、SUVというよりもハイライディング・スポーツカー(背高のスポーツカー)という呼び方をしているほど、ギリギリSUVといえるスタイリングだ。
ちなみに短いボンネットデザインは、ロータスの象徴であるミッドエンジンレイアウトのスタイリングを踏襲しているそうだ。もちろん、ミドシップではないのだが。
エレトレは、最新のロータススポーツカーである「エミーラ」の魂と、バッテリーEVハイパーカー「エヴァイヤ」の革新的なエアロパフォーマンスを取り入れた「ハイパーSUV」として開発されている。
駆動方式は4WD、100kWhを超えるバッテリー容量と、最大出力は608ps(600hp)を達成。最高速度は260km/h、0-100km/h加速は3.0秒以下。350kW供給が可能な充電器を使えば、400kmの航続距離をわずか20分で充電可能。満充電での航続距離は約600kmを目標としている。
■ボディ全体でエアロダイナミクスを稼いだ秀逸なデザイン
フロントまわりの黒い部分は、すべてカーボンファイバー製、ボディパネルはアルミニウム製となる。ロータスが「ポロシティ」と呼ぶ、ボンネット上部に空いた2つの穴は、ここから空気を排出し、車の上側へと空気を流して、空気抵抗を下げ、航続距離やダイナミクスを改善するという。
フロントホイールアーチの前方や後方、リアホイールの後方、Dピラーの上部には、中央部をカットしたフローティングピラーを導入している。
このフローティングピラーは、ガラス付近を流れる気流を、アクティブテールゲートスポイラーに導き、高速走行時には自動的に展開される仕組みとなっている。しかも、ドライビングモードに応じて、3つの角度に可変だという。
また、空気抵抗を低減するデザインが埋め込まれた、カーボンファイバー混入の23インチのマシンカット分割仕上げ5スポークアロイ、セラミックコンポジット10ピストンキャリパーブレーキがオプションで設定されている。
巨大なボディを駆使して、ボディ全体でエアロダイナミクスを稼ぎ、航続距離を伸ばす、流行の最先端をいく秀逸なデザインといえよう。
インテリアも、一瞬戸惑うほど先進的だ。ドライバー前方にあるメーター表示計などのインストルメントクラスターは、わずか高さ30mmほどのスリムサイズ。
主要車両情報とトリップ情報が表示される。また、15.1インチのランドスケープインターフェイスは、不要な場合には自動的にフラットに折りたためるという。それ以外の必要な情報は、標準装備となる拡張現実(AR)技術を搭載したヘッドアップディスプレイを介して得ることができるそうだ。
LIDAR(光による検知と距離測定)技術を世界で初めて採用しており、自律走行も可能だというエレトレ。アクティブフロントグリルや、カメラ式サイドミラーも設定されるそうだ。
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