■S13型シルビア(1988年5月~1993年9月):中古車価格帯/約165万~約529万円
デートカーとして席捲していたプレリュードの、強力なライバルとして登場したのが、1988年に登場した日産シルビアだ。S13型と呼ばれるこのシルビア。
登場したときはデートカーとして人気となったが、FRの後輪駆動を採用していたことで、時代を経てドリフト用のベース車として人気となり、時代を超えて若者に支持されている。
「アートフォース・シルビア」のキャッチコピーで登場したS13型シルビアは、均整のとれたクーペらしい美しいボディラインが受け入れられ、若者を中心に多くのファンを獲得。通産省選定グッドデザインと日本カーオブザイヤーを受賞するなど美しいボディデザインと走行性能は高く評価された。
搭載されているエンジンはデビュー当初は1.8L直列4気筒DOHCターボと1.8L直列4気筒DOHCだったが、1991年のマイナーチェンジで、SR20型の2L直列4気筒DOHCターボと2L直列4気筒DOHCに換装されている。
シルビアと共通のプラットフォームやパワートレインを採用する3ドアハッチバックとして1989年に180SXが登場。こちらは、先代のシルビア/ガゼールから受け継いだリトラクタブルヘッドライトを採用している。
現在、S13型シルビアの中古車は約48台流通していて、平均価格は約271万円。中古車の価格帯は約165万~約529万円と幅広い。中古車の多くはチューニング済車だが、中にはフルノーマル車もまだ見つけることができる。もう少しで100万円台の中古車は消滅しそうだ。
一方、1989年~1998年まで販売された180SXの中古車の流通台数は約93台とさすがに少なくなっている。平均価格は約244.2万円で価格帯は約145万~約439万円とフルノーマル車が少ない分S13型シルビアより割安となっている。
■2代目ソアラ(1986年1月~1991年4月):中古車価格帯/約99万~約438万円
最後に取り上げるのは、国産スペシャリティカーの頂点と思っているトヨタソアラ。1981年~1986年まで販売された初代モデルはすでに中古車相場が200万円以上となっているので、1986年に登場した2代目、1991年に登場した3代目、2001年に登場した4代目について紹介する。
1986年に登場した2代目ソアラは、「世界最先端技術の粋を結集した最高級プレステージスペシャルティ−」がコンセプト。品位のあるスタイル、卓越した基本性能、時代を先取りした先進技術を採用するなど、カーテクノロジー発展の先駆者となっている。
外観デザインは、すべてのガラスに三次曲面ガラスを採用し、ボディとガラス面の画一化をはかった球体イメージのフラッシュサーフェスキャノピーを採用している。
インテリアは、世界で初めて視線を前方視界からメーターパネルに移した時の焦点が合いやすいスペースビジョンメーターやパワースポーツシートなど各種電子装備を採用。
さらに、インストルメントパネルからドアトリムまで質感の高いスウェード調素材で覆ったグランベールインテリアにより、先進性、スポーツ性、高級感を強調している。
搭載されているエンジンは、最高出力230psを発生する3L直列6気筒ターボを筆頭に、2L直列6気筒ターボ、2L直列6気筒DOHCなどを用意。サスペンション形式は四輪ダブルウィッシュボーン式を採用し、高次元での操縦性と走行安定性そして乗り心地の良さを実現している。
2代目ソアラの中古車は約49台流通していて、平均価格は約227.3万円。価格帯は約99万~約438万円とかろうじて100万円以下の中古車が存在している。グレードでは3Lターボエンジンを搭載した3.0GTが高めだ。
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