一生に一度は乗りたい!! 今はなきリトラクタブルライトでお買い得な中古車3選

一生に一度は乗りたい!! 今はなきリトラクタブルライトでお買い得な中古車3選

 高市早苗国会議員の愛車だった70型トヨタスープラも採用していたのが“リトラクタブルヘッドライト”。自分を含めたスーパーカー世代の永遠の少年にとっては、リトラクタブルヘッドライトは、ランボルギーニカウンタックやフェラーリ512BBなどが採用していたこともあり、スーパーカーのマストアイテムなのだ。

 1980年代にはトヨタセリカやホンダプレリュードといったスペシャリティカーをはじめ、多くのクルマに採用されたリトラクタブルヘッドライトだったが、2002年に生産終了したマツダRX-7を最後に姿を消した。

 理由はいくつかあるが、まずは安全基準の変更だ。歩行者保護の重要性が高まり、ボディの突起物を減らすように設計されるようになったこと。そして外国ではヘッドライトの常時点灯が義務づけられている国もあり、リトラクタブルヘッドライトがデメリットとなったのだ

 そこで、ここではリトラクタブルヘッドライトを採用している国産中古車の中から、流通台数の多い順に3台ピックアップした。

文/萩原文博、写真/日産自動車、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社

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登場から30年以上経過した初代ロードスターが最多モデル!

リトラクタブルライトの中古車3選
リトラ採用の国産中古車で最も多い初代ユーノスロードスター

 リトラクタブルヘッドライトを採用している国産中古車の中で、最も流通台数が多いのが1989年に登場した初代ユーノスロードスターだ。

 当時スポーツカーはエンジンパワーを争う時代となっており、ロードスターの登場により、途絶えていたライトウェイトスポーツカーに脚光が当たった。

 初代ロードスターは、国内で約12万台が販売され、世界的な2シーターオープンカーブームの火付け役となった。その後多くの自動車メーカーが追従して2シーターオープンカーを発売したのはご存じのとおり。

 デビュー当初は1.6L直列4気筒エンジンのみだったが、1993年のマイナーチェンジ後は1.8L直列4気筒エンジンが追加されている。組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速ATで、駆動方式はFRのみとなる。

 グレードは標準車とスペシャルパッケージ装着車のほか、ブリティッシュグリーンとタン色の内装が特徴のVスペシャル。イエローのボディカラーを纏ったJリミテッド、赤内装のSリミテッドなど様々な特別仕様車が設定された。

 1998年に生産終了し、すでに約24年も経過しているにも関わらず、初代ロードスターの中古車の流通台数は約216台も流通している。中古車の平均価格は約158.2万円で、価格帯は約40万〜約359万円となっている。

 マツダによるレストアも開始されており、2シーターオープンカーブームの火付け役となった初代ロードスターの灯は消えそうにない。

 続いて、リトラクタブルヘッドライトを採用した中古車で流通台数が多いのが、国産車最後のリトラクタブルヘッドライト搭載車となったアンフィニ/マツダRX-7だ。

 FD3S型と呼ばれる3代目のRX-7は1991年にアンフィニRX-7として登場。1997年10月からマツダRX-7へと名称変更し、2002年まで販売されたピュアスポーツカーだ。

 4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用したボディには654cc×2という13B型ロータリーエンジンにシーケンシャルターボを組み合わせた。当初最高出力は255psだったが、1999年1月のマイナーチェンジで当時の自主規制値である280psに到達。ライバルの国産スポーツカーに肩を並べた。

 約11年に及ぶモデルライフの中で1型から始まり6型まで進化した。特にMT車の最高出力が280psに達成した1999年1月に登場した5型からはボディ剛性の大幅強化やサスペンションの最適化、冷却性能の向上などにより走行性能が向上。これまでのピーキーな乗り味から一転し、非常にコントロールしやすい特性へと変わっている。

 現在、FD3S型RX-7の中古車は約146台流通していて、平均価格は約423万円。中古車の価格帯は約288万〜約1,421万円と1000万円オーバーの中古車も出回っているほど高騰している。

 コンディション重視なので、年式による価格差はほとんどない。そろそろ200万円台の中古車が市場から姿を消しそうだ。

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