■レクサスIS C はセダンベースだが2ドアのオープンカーとして登場!!
続いて紹介するのは、2009年5月に登場したレクサスISコンバーチブル。メルセデスベンツCクラスなどと同様に、インテリジェントスポーツセダンのISをベースに開発された4シーターオープンカーだ。
当初はIS250Cのみだったが、2010年8月に3.5L V型6気筒エンジンを搭載したIS350Cを追加した。電動開閉式のメタルトップは、軽量なアルミ合金を使用し、オール電動システムを採用。開閉操作にはスムーズな制御が行われるが、約20秒という短い開閉時間となっている。
ISコンバーチブルは「L-finess(エル・フィネス)」に基づき、「2モードスタイル」をテーマとしている。ラゲッジ上部に抑揚のある造形を与えて、流麗なシルエットのオープンモード。そしてキャビンとボディの一体感あるスポーティな佇まいのクローズボディを実現。
インテリアは、スポーティなフロントシートとラグジュアリーなリアシートを大胆で洗練された造形で一体化。ルーフを開けた際に独自の存在感が際立つ。シート表皮には本革とファブリックを設定している。
大人4人が快適に乗車できるキャビンスペースと同時に、コンパクトに折りたためる3分割式ルーフの採用によって、ルーフを開けた時でも9インチのゴルフバックが1個収納可能なスペースを確保している。
IS250に搭載されるパワートレーンは、最高出力215ps、最大トルク260Nmを発生する2.5L V型6気筒DOHCエンジン+6速AT。IS350には最高出力318ps、最大トルク380Nmを発生する3.5LV型6気筒DOHCエンジン+6速AT。
駆動方式はFRのみ、ISコンバーチブルの新車時価格は495万~645万円だった。現在、ISコンバーチブルの中古車は約54台流通していて、平均価格は約223万9000円。中古車の価格帯は約89万8000~約329万8000円となっている。流通している中古車のグレードは圧倒的にIS250Cが多く、豪華装備仕様のバージョンLが中心となっている。
■シルビア ヴァリエッタはS15のなかで隠れた名車。今や新車価格以上で取引されている
中古国産4シーターオープンカーで3台目として取り上げるのは、2000年7月に販売開始された、日産シルビアヴァリエッタ。バリエッタとはイタリア語の変化からの造語となっている。
当時、日産のファクトリーブランドだったオーテックジャパンが手がけたモデルで、「遊び心溢れるオープンカーに快適さを備えた、自在に変化を楽しめる、スポーツクーペ」がコンセプト。
2ドアクーペのS15シルビアをベースに、爽快さと快適さを両立させた国産初のフルオープンタイプの電動メタルルーフを採用し、4名乗車が可能な2+2のオープンカーに仕立てている。
ルーフの開閉は、手元のスイッチ操作で電動により、約20秒で完了し、オープン時にはルーフを完全にトランクルームへ収納でき、美しいロングデッキプロポーション、ルーフを閉じると美しいクーペスタイルとなるのが特徴。
フロントシートのメイン部に、世界で初めてモルフォ蝶の鱗粉の発色原理を応用したモルフォテックスをシートクロスに織り込んだシート地を採用した。これは、繊維が光の干渉により発色するもので、濁りのない澄んだ色が得られる。また、見る方向によって光の干渉度が変わり色調が変化する。
シルビアヴァリエッタは、NAの2L直列4気筒DOHCエンジンを搭載したスペックSをベースとしていて、組み合われるトランスミッションは5速MTと4速ATが用意され、車両本体価格は279万8000~289万5000円だった。
現在、シルビアヴァリエッタの中古車は約17台流通していて、平均価格は約194万4000円。中古車の価格帯は約150万~約328万円となっている。
今回取り上げた3モデルともに生産終了から、かなりの時間が経過しているが中古車相場は安定している。特にシルビアヴァリエッタは新車時価格を超える中古車も流通しており、人気の高さを示している。
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