ミニバン・SUV全盛の今だからこそあえて聞きたいことがあります!「オープンカーに乗ってみたいですか?」。恐らく大多数の方の答えは「あ、大丈夫です」かと思われる。
そもそも今の日本車にオープンカーは片手で数えるほどしか存在しないし、実用的でもない。今回はその思いが変わるかもしれない、便利で楽しくお手頃なオープンカーの狙い目モデル3選をご紹介!!
文/萩原文博、写真/レクサス、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱自動車
【画像ギャラリー】探せば意外にあるぞ、日本車4座オープンカー大捜索集!!(26枚)画像ギャラリー■新車で4シーターオープンモデルを楽しみたいならば1000万円以上を用意しなければならないが……
満開の桜の下が終わっても、青葉による緑のトンネルなど日本はこれからがオープンカーにとって最高のシーズン。こんな気持ちよさはたくさんの人で味わいたいもの。
輸入車では、メルセデスベンツCクラスやEクラス、BMW4シリーズなど数多く設定されている4シーターオープンカー。しかし、新車の国産オープンカーで、4シーターはレクサスLCコンバーチブルしかなく、2シーターでもマツダロードスター、ミツオカヒミコしかない。
しかもレクサスLCコンバーチブルは1000万円オーバーの高級車だ。そこで、ここでは割安な価格で手に入れることができる国産中古4シーターオープンカーを3モデル選んでみた。今、手に入れれば気持ちのいい初夏の風をいっぱい受けてドライブすることができる。
■レクサスSCで贅沢なオープンライドをお手頃価格で始められるかも!?
国産4シーターオープンの中古車で最も多いのがトヨタソアラ/レクサスSCだ。4代目となる最終型のソアラは2001年4月に登場。1981年の初代発売開始以来20年の節目を機にフルモデルチェンジを行った。
これまでは2ドアクーペがメインだったソアラだが、最終モデルは屋根を閉めた状態でもオープンにしても最高に美しいスタイルと最高の性能を追求したコンバーチブルとなった。
当時、新開発された電動開閉式のメタルトップは、スロースタート・スローストップ制御により、開閉時間は約25秒の滑らかな動作を実現。また、メタルトップ格納時にはトランクリッド前方が開放され、ラゲッジルームへ荷物の出し入れの際には後方が開くトランクリッド両開き構造を採用している。
ラグジュアリーな雰囲気の漂うインテリアは、インストルメントパネルやシートなどに自然素材のウッドパネルや本革など高級素材を採用。また、シートは柔らかな風合いで張りのある本革表皮と心地いいタイト感を持たせた形状によりスポーティ感を演出している。
全長4515×全幅1825×全高1255mmのボディサイズに2+2のシートレイアウトを採用。リアシートはあくまでも荷物置き場と割り切りたい。
搭載するエンジンは、最高出力280ps、最大トルク430Nmを発生する4.3L V型8気筒DOHCの1種類。組み合わされるトランスミッションは5速ATで駆動方式はFRとなっている。
デビュー当初のソアラの新車時価格は600万円とスペシャリティカーらしくかなり高価だった。このソアラが2005年7月のレクサス開業によってSCへと進化する。
内外観は、レクサス独自のデザインフィロソフィ「L-finess(エル・フィネス)」に基づき、流麗な外観と華を演出したインテリアとなった。そしてエンジンは4.3LのV8のままだが、組み合わされるミッションは滑らかな変速フィールとスポーティな操作性を実現したシーケンシャルモード付きの6速ATへ変更。
さらに、ブレーキは自然なペダルフィールで、ドライバーの期待どおりに、常に安定した制動性能を発揮できるように変更されている。また、先進装備としてテレマティックサービスG-Linkを採用し、車両本体価格は680万円だった。
現在、最終型ソアラの中古車は約117台流通していて、平均価格は約94万7000円。価格帯は約45万~約299万円となっている。
一方、レクサスSCは約79台流通していて、平均価格は約179.7万得。価格帯は約82万~約429万円となっている。両車で200台近くと国産4シーターオープンカーのなかでは断トツの流通台数を誇り、根強い人気となっている。
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