ミラージュがテスラに勝った!? クルマ界の不思議 6選[環境・エコカー編]

【不思議 6】 日本車が欧州で思いのほか売れていない?

 アメリカでは日本車の販売はまだまだ好調を維持しているいっぽう、ヨーロッパでは依然として日本車の販売台数が飛躍しない。むしろヒュンダイなど韓国メーカーのほうが販売的には上。

 下の表はドイツ国内での2017年1〜10月の新車販売をメーカー別で見たものだが、上位は地元ドイツメーカーが占めているのは当然だとして、9位にヒュンダイが入っている。

 日本メーカーはというと、12位にトヨタ、13位に日産、14位にマツダが入っているが、やはりイマイチ。価格設定と販売店の数が圧倒的に少ないのが大きな要因だ。


【番外コラム】片岡英明が抱く「EVの国産勢の動きが鈍いこと」

 個人的には国産メーカーの車両電動化への動きが鈍いことが不思議というか、疑問に思っている。というのもすでに米国はカリフォルニアで一定台数以上を販売するメーカーへのZEV規制を2018年に大幅に強化するうえ、中国はEVへの移行を促すNEV規制を2019年に実施することが決まっているからだ。

 EVに関して言えば、2020年にトヨタが中国で量産型EVを発売することをアナウンスしたが、現在までのトヨタのEVといえば日米の自治体や特定の利用者向けに限定販売した「eQ」のみ。

 販売ラインアップを見ると、プリウスPHVがあるものの、まだピュアEVはなく、本当に2020年までに量産型EVを市場に送り出せるのかどうかは微妙なところだと思う。

 しかし、EVについてはすでに賽は投げられている。どの道やらなければならない課題なワケだが、現状では国産メーカーは欧州勢にも差を付けられている。一番の問題はメーカー自身がEVを“半信半疑”でいることだと思う。

 そして、メーカーよりも日々使っているユーザーのほうがEVに関しては詳しいというのも問題。

 現在は車両電動化の過渡期という時期でもあるが、やはり「売りっぱなし」はダメだと思う。

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