海外専売なのに!? なぜか日本由来のネーミングを持つ不思議な限定車5選

■Suzuki Swift Sport Katana(SUZUKI HOLLAND)

2019年にオランダで30台限定発売された『スイフトスポーツ カタナ』。東京オートサロン2020のスズキブースに展示されて話題となったものとは別もの
2019年にオランダで30台限定発売された『スイフトスポーツ カタナ』。東京オートサロン2020のスズキブースに展示されて話題となったものとは別もの

 東京オートサロン2020のスズキブースで大きな話題となったのが「スイフトスポーツKATANAエディション」だ。そのコンセプトは、「KATANAの疾風感と造形美にインスパイアされたスイフトスポーツ」とされ、専用エアロパーツを纏ったブリスターフェンダーによるワイドボディや大径アルミホイールなどで武装され、デカールはオートバイ名車「KATNA」との一体感を示していた。

 市販化を望む声も多かったが、そのまま現時点ではお蔵入りとなっている幻のスイスポだ。しかし、その登場の前年となる2019年にスズキヨーロッパは、「スイフトスポーツ カタナ」をオランダで30台限定発売していたのだ。

 もちろん、TAS2020のスイスポとは仕様が異なり、ボディは通常のスイフトスポーツ用のままであったが、「刀」を彷彿させる専用のボディサイドステッカーを採用。ボディカラーは、刀のイメージカラーであるシルバーの「プレミアムシルバーメタリック」と「スーパーブラックパール」を設定。フロントグリルの縁を赤のデカールで彩り、その下部には、「KATANA」の文字が刻まれていた。

 ドアトリムやステアリング、シートにも「KATANA」のゴロデザインが加えられるなど、本格的なドレスアップが図られている。さらにメカニズムでは、ローダウンのスポーツサスペンションと専用のスポーツエキゾーストを標準化。

 ボディとシートには、シリアルナンバーも入る凝りよう。これで30台限定は贅沢過ぎる……。彼の地でのスイフトは、日本ほど安価な存在ではないので、このようなスペシャル仕様が企画されたのだろう。

 このように日本語の名称や地名を取り入れた海外専売の限定車たちを調べてみると、どれも日本車を愛する海外の人たちへのリスペクトを込めた特別なものであることがわかった。どのモデルも現地で愛にあふれたオーナーたちに大切にされていることは間違いないだろう。

【画像ギャラリー】「北海道」「箱根」「雷雨」「刀」日本語のネーミングを持つ海外のクルマを写真でチェック!!(30枚)画像ギャラリー

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