2022年5月11日、トヨタは2022年3月期の決算を発表した。売上高、営業利益、当期利益ともに大幅増益で、6年ぶりに過去最高の営業利益を更新している。
しかし、2022年度(2023年3月期)の決算見通しは20%の減益を見込んでおり、先ゆきの厳しさを予想させる。これはウクライナ問題、半導体不足、世界的なインフレ、そして急速に進む電動化など不安要素が数多くあり、慎重にならざるを得ない。
そして岸田政権は「成長と分配の好循環」を掲げ、人件費アップに舵を切っている。こうなってくるとクルマの値上げも必然に思えてくる。トヨタはいろいろな手段でコストアップを抑えてきたがそれもついに限界なのか、「トヨタがコンパクトカーを値上げする日」を考察する。
文/山田清志、写真/トヨタ、自工会
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