■新型ムーヴキャンバスはさらに人気拡大の予感! 先進安全装備も大幅向上へ
では、ムーヴ・キャンバスの走りっぷりはどうなのか。アクセルをそっと踏み込めば、スッと滑らかに静かに走り出す。エンジンは2000回転後半からトルクが立ち上がり、低中速域での細腕女性でも扱いやすいパワーステアリングの軽さもあって、日常域の走りやすさ、柔軟性に寄り添った動力性能である。
乗り心地は快適感としっかり感をちょうど良くバランスさせたタッチに仕上げられている。段差を超えても安っぽいショック、音、振動はほぼなく、首都高速道路を走っても、速度を増せばパワーステアリングの操舵感は適度に引き締まり、直進性、カーブでの安定感、安心感はなかなかのもの。
エンジンを高回転まで回しても不快なノイズが車内に充満せず、速度域を問わず、爽快な運転感覚、ドライブが楽しめる点も商品性を高めた要因と言っていいだろう。
ただし、ストライプスじゃないほうのモノトーンボディになると、いきなり地味、VWバス感が一気に失せる。もし、ストライプスの設定がなかったら、ここまでの静かなヒット作になっていなかったと想像する。
6月末に発売が予定されているDNGAプラットフォームを用いた新型にも、もちろんストライプスを引き継ぐボディカラーがあるはずだが、モノトーンボディの魅力アップにも期待したいところである。
なお、新型ムーヴ・キャンバスには最新の先進運転支援機能=スマアシが搭載されるだけでなく、ついにターボモデルも加わるというから、ユーザー層(ニッチ人気)が一気に拡大すると予測できる。
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