どれも秀逸なものばかり! クルマCM、伝説のキャッチ8選

■筆者の考えるベスト3はこれだ!!

 いよいよベスト3の発表です。


第3位 5代目クラウン「美しい日本のクラウン」(1974年~)

 これまた私はまだ子供で、免許も持ってなかったのですが、そのどストレートなコピーが、脳裏に深く刻まれました。

 美しい日本の風景のなかを駆け抜ける、超おっさんっぽい5代目クラウン。着物姿のウルトラ美人(吉永小百合)がポンと鼓を打ったりする隣には、金持ちそうなおっさん(山村聡)がどんと控える。うむむむむ。

 バックの日本の風景がホントに美しかった。特に富士山! 富士山と吉永小百合とクラウンですから! もう「巨人・大鵬・卵焼き」だよ! そしてコピーは「美しい日本のクラウン」! なんというか、大谷翔平の164kmの直球! とでも言うべき、そのど真ん中さに圧倒された。子供ながらに。クラウンは美しくなかったけど。


第2位 初代日産セフィーロ「みなさんお元気ですか」「くうねるあそぶ。」(1988年~)

 箱根ターンパイクみたいな道を走るセフィーロ(右側通行なので海外?)。そこを左側から抜きにかかるカメラカー。隣に並ぶと、助手席の窓が下がり、グラサンの井上陽水が顔を見せて「みなさんお元気ですか」と言う。最初に見た時は「えーっ!」と思った。あまりにも意表を突かれてしまった! そしてコピーは「くうねるあそぶ。」

 食う、寝る、遊ぶ。人生それが一番大事という意味だよね。コピーとしては「モノより思い出。」の仲間だけど、当時のニッポンは「24時間働けますか」の働き中毒社会で、くうねるあそぶどころじゃなかっただけに、インパクトは超強力だった。

 そして思ったのは、「こんなCMを作る側が、最強の勝ち組なんだろうな」ってこと。つまり、糸井重里さんですね!


第1位 初代マークX「男の真ん中でいたいじゃないか」(2004年~)

初代マークXは、12代目クラウンとプラットフォームを共有。また、クラウンのものに対し軽量化し、運動性能向上を狙っている
初代マークXは、12代目クラウンとプラットフォームを共有。また、クラウンのものに対し軽量化し、運動性能向上を狙っている


佐藤部長(取引先? にて)「申し訳ございませんでした」
(マークXの車内へ)
ナレーション「X for Men!」
美人秘書(部下?)「今日の部長、頭下げすぎでした。でもステキでした」
(ATをマニュアルモードに入れてシフトダウンし、橋の上でフル加速するマークX)
佐藤部長のナレーション「私の真ん中に、オレが帰ってくる。マークX」

 キャッチコピーは「男の真ん中でいたいじゃないか」。うおおおお~! いたいですいたいです~! 俺も美人秘書に「ステキでした」とか言われる男になりたいです~!

 初代マークXのこのコピーこそ、おっさんのど真ん中を付く史上最高傑作である。だからといってマークXを欲しいとはカケラも思わなかったが、佐藤部長みたいになりたい! とは真剣に思った(現代も継続中)。永遠の憧れ。


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