■【性能比較】やっぱりドアミラーが機能的にイイ!? フェンダーミラーのメリットは少ない
筆者は2年前まで2代目センチュリーのフェンダーミラー仕様に乗っていたのだが、視線移動が少ないのは楽であった。この点はミラーの確認のために助手席側を見ることがなくなるのにもつながるので、タクシーや公用車で助手席に人が乗った際には好都合だと感じている。
そして全幅の広いクルマだとフェンダーミラーのほうが実質的な小さくなるという点だ。実際に運転してみるとフェンダーミラーは視線の先に設置されているために、全幅の目安にもなるため運転しやすい面があるのだった。
ミラーtoミラーに関しては全幅1890mmの2代目センチュリーでもコンパクトカー並の2000mm以下に抑えられ、全幅1695mmのJPNタクシーも1865mmと、同じ全幅でドアミラーのシエンタの2040mmに対し大幅に小さくなるのである。。
一方ネガティブな面も多々あったのも事実である。まずは情報量の少なさだ。遠くに小さなミラーが付くフェンダーミラーと近くに大きなミラーが付くドアミラーとを比較すると、やはりフェンダーミラーから得られる後続車両などといった情報量はドアミラーに対し劣る傾向にあるのだ。
ちなみにフェンダーミラーの多くが、ドアミラーのように自在に鏡面を操作できないものが多く、だれしもが安全に使えるシロモノではないという面もあるのだ。
フェンダーミラーの大きなメリットは一般ユースではほぼなく、タクシーや公用車でも助手席側を覗き込むようなことがなくなることだけだろう。それだけにフェンダーミラーがドアミラーに移行したのは、ちょっと考えただけでもよく分かる。
■それでもJPNタクシーはフェンダーミラーを使い続けるべきなのか
だがその一方で、筆者はメリットが少なくてもJPNタクシーはフェンダーミラーを使い続けた方がいいと感じている。タクシーは空港に着いた外国人がはじめて旅先で乗るクルマとなることも多く、特にロンドンタクシーはイギリスのアイコン的な存在でもある。
JPNタクシーも街に溶け込むデザインを持ち、快適なためロンドンタクシーのような存在になる可能性を秘めている。
それだけにJPNタクシーにはフェンダーミラーを使う日本車がJPNタクシーだけになったのを逆手にとって、JPNタクシーのアイデンティティという意味でもフェンダーミラーのままの方がいいと考える人は少なくないのではないだろうか。
【画像ギャラリー】現在もフェンダーミラー仕様のJPNタクシーを画像でチェック(13枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方実際運転すると死角が多くてびっくりしますよ
ただでさえ太いBピラー、車道から横断歩道へ入ってくる自転車など見えないことが多々
いろんなタクシー会社が補助ミラー付けたり対策しなきゃいけないくらいこの車は死角が多い
左折巻き込みの事故がほんと増えました
最近km社は倍くらいのサイズのミラーに付け替えてたりして、正直羨ましいです
安全性を捨ててまで必要な乗客への配慮が必要なのか疑問