最低限のメンテで車齢が変わる ! 新車から10年以上長く乗るための5つのターニングポイント


■10年以上乗るためのターニングポイント3/24ヵ月点検・車検

車検時の油脂類の交換は絶対ケチってはいけない(naka@Adobe Stock)

 「24ヵ月点検」は基本的に「車検」と同時に行うため、点検に出しているという意識が薄く、両者をゴッチャに捉えがち。

 しかし、「法定点検」がクルマの故障を未然に防ぐことが目的なのに対し、「車検」は検査時点における安全面や環境面が基準を満たしているかどうかの確認であって、それ以降の安全を保証するものではない。

 また、「点検」はあくまで正常な状態あるいは正常値内にあるかどうかを確認する作業で、確認の結果、必要となって実施した修理やパーツ交換は「整備」で、点検とは別途、費用がかかることになる。が、プロがチェックして修理や交換が必要と判断したものなら、自身の安全のため迷わず整備を依頼したい。

 特に注意すべきは油脂類だ。コレだけはケチってはダメ! 特に「ブレーキフルード」は無条件で交換を依頼したい。ブレーキフルードは湿気に弱く、1年も経過すると水分を取り込んで劣化。徐々に茶色く濁ってくる。

 そのまま2年以上使い続けると、混入した水分でマスターシリンダー内壁がサビて液漏れを誘発。吸水すると沸点が下がってべーパーロックなどのトラブルも起こしやすくなるので、走行距離が少ないからといって交換を怠ってはならない。遅くとも車検毎(2年毎)の交換が必須だ。

■10年以上乗るためのターニングポイント4/真夏の時期

 エンジンオイル/エンジンの温度がただでさえ高まりがちな夏場、渋滞のノロノロ運転という状況はオイルへの負担が確実に増す。そんな状況下、オイル量が少なかったり、劣化したオイルでは満足な潤滑が行えないため、エンジンの回りが重くなったりアイドリングが不安定に、オーバーヒートの要因にもなるので要注意!

 長距離ドライブなどで、長時間の渋滞に巻き込まれる可能性があるときは、出かける前に最低限オイル量のチェックくらいはするべきで、もしもオイル交換を怠っていたなら出発前に交換したい。

 冷却水/性能向上が著しい近年のクルマはオーバーヒートを起こし難くなっている。しかも、8年間交換不要の超・長寿命なスーパーLLCの普及によって冷却水もメンテナンスフリー化しつつある。が、乗りっぱなしで、必要最低限の日常メンテすら怠っていたとしたら、この限りではない。

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最近は冷却水の必要交換頻度も減少してきている。ただ、例えば鋳鉄ブロックのエンジンを使用したクルマで同じことをやると錆が発生してしまうこともあるので、自分のクルマがどのくらいの交換頻度であるべきかはしっかりおさえよう(nikkytok@Adobe Stock)

 特に夏場は注意が必要だ。蒸発量が増えるため正常な状態でも冷却水が減る可能性が高まるので、冷却水量のチェックだけは確実に行っておきたい。

 バッテリー/バッテリーは内蔵された極板とバッテリー液(電解液)の間に生じる化学反応で電気を貯めたり放出したりしている。外気温度が高まる夏場、その充・放電に伴う化学反応が必要以上(液温度25℃で容量100%)に活発になり、放電しやすくなる。

 外気の温度が34℃の夏日にはエンジンルーム内に置かれたバッテリー液の液温は50℃にまで達するからで、渋滞路でのアイドリング時には発電量が消費電力を補いきれず、放電する一方の状態になりやすく、最悪、走行中にバッテリー上がりを起こすことも。

 バッテリーケース上面には、コンデションを目視確認できるインジケーターが設置されているので、定期的にチェックを! そして、もしも「良好」以外の表示だったらプロに点検を依頼したい。

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