新型フェアレディZを買いに行ってきた! すでに2022年モデルは完売!? 納期は? 人気のグレードは?

■一番人気のグレードは最上級グレード バージョンSTの6速MT

イカズチイエローは目立ちすぎて他の色に比べるとやや人気が低いという
イカズチイエローは目立ちすぎて他の色に比べるとやや人気が低いという

 新型フェアレディZのグレード構成を復習しておく。エンジンは各グレード共通、V型6気筒3LツインターボエンジンのVR30DDTTで、最高出力は405ps、最大トルクは48.4kgmだ。

 いわゆる「素」のグレードは、AT/MTとも車両本体価格524万1500円。18インチアルミホイールでシートの素材がファブリック、電動シートは装備されない。ドアトリムはトリコット。

 それに次ぐグレードがバージョンT、ATのみの設定で車両本体価格568万7000円。シートは本革・スエード調ファブリックコンビシートとなり、BOSEサウンドシステムが装着される。アルミホイールは18インチだ。ドアトリムはスエード。

 そして次がバージョンS、MTのみの設定で車両本体価格606万3200円。アルミホイールは19インチ、4輪アルミキャリパー対抗ピストンブレーキと機械式LSDがおごられ、BOSEサウンドシステムは装着されない。シートはファブリック、ドアトリムはトリコット。

 ATのバージョンTはラグジュアリー志向、MTのバージョンSはスポーティ志向、という棲み分けになっている。

 最上級グレードはバージョンST。AT/MTともに車両本体価格646万2500円。バージョンTとバージョンSのいいとこ取り、いわゆるフル装備、というものだ。

 営業マンに一番人気のグレードを聞いたら、「バージョンSTのMTです」と即答された。オーダー全体の7、8割がたがバージョンSTで、次いでATのみ設定のバージョンT、その次がベースグレードだそうだ。

 ちなみに全体でみたAT/MT比率は、全国のオーダーを見たわけではないが体感的にざっくり3対7でMTが多いイメージとのこと。

 納車に時間がかかるのは、機能部品の生産が滞っているためで、特定のグレードだけ納車が早い、ということはないそうだ。

 「外装色はセイランブルー(ダークブルーメタリック)が気に入っているんですが、一番人気はどの色ですか?」と聞いたところ、「なんとも言えないところではありますが、イカズチイエローはやや目立ちすぎで、他と比べると人気が低いですね。

 やはり購入者は50代中心で、年齢層がやや上の方が多いせいだと思います。また最近ステルスグレーがさまざまなクルマで人気が高まっていて、Zも同様です。セイランブルーも人気があります」とのことだった。

 その営業マンが最初に取ったオーダーが、50代前半の男性からのバージョンSTのMT、外装色はバーガンディーだという。

 かつての240ZGのグランプリマルーンを彷彿とさせる、その名の通り熟成が進んだ赤ワインのような、茶色に近い緋色だ。まさにその色の240Zをレストアすることを1年ほど前に真剣に検討した筆者は、「よくわかっていらっしゃる」とつい言いそうになった。

バーガンディーのボディカラー
バーガンディーのボディカラー
カタログの中の歴代モデルと最新モデルを並べた写真、これを見てディーラーにカタログもらいに行きたくなるオールドファンも必ずいると思う
カタログの中の歴代モデルと最新モデルを並べた写真、これを見てディーラーにカタログもらいに行きたくなるオールドファンも必ずいると思う

■一番人気の最上級グレード、バージョンSTとAT専用バージョンTの見積もりはこちら!

バージョンST。セイランブルー/スーパーブラック 2トーン(特別塗装色、+17万6000円)。見積もり金額はメーカーオプション、諸費用込みで770万5926円となった
バージョンST。セイランブルー/スーパーブラック 2トーン(特別塗装色、+17万6000円)。見積もり金額はメーカーオプション、諸費用込みで770万5926円となった
バージョンT(9速AT)。見積もり額は691万1426円となった
バージョンT(9速AT)。見積もり額は691万1426円となった

 一番人気のバージョンSTの6速MT(ATも同価格)と、ATで人気を集めそうなバージョンTで、実際に見積書を作ってもらった。

 カラーは特別塗装色のセイランブルーとブラックのツートン、2回目の車検までの新車保証延長と消耗品のメンテナンス、ドライブレコーダーと盗難防止アラーム、フロアマット、ボディコーティング、ホイールとナンバープレートロックなどのオプションをつけてもらった乗り出し価格は、こうなった。

乗り出し価格は左のバージョンST(6MT)と右のバージョンT(9AT)の見積書。バージョンSTは770万5926円と、かなり立派な出来上がりになる
乗り出し価格は左のバージョンST(6MT)と右のバージョンT(9AT)の見積書。バージョンSTは770万5926円と、かなり立派な出来上がりになる

●フェアレディZ バージョンST 2WD 6MT(11月登録)
 メーカーオプション付き車両本体価格:663万8500円
 販売諸費用(課税):7万5470円
 販売諸費用(非課税)、メンテプロパック(17万7280円):17万7280円
 税金保険料:25万6470円
 車両代合計:719万6706円
 販売諸費用等合計:509万2220円
 お支払い合計:770万5926円

・付属品明細
 ドライブレコーダー(フロント+リア):8万4800円
 セキュリティ&セーフティパックプレミアム:7万8800円
 ETC2セットアップ:3300円
 Z34カーペットセット:9万3500円
 Z34エクセレントセット:28万500円
 ホイールロックセット:1万2026円
 ナンバープレートロックNissanブランドロゴステッカー付き:5280円

・残価設定クレジット(ビッグバリュークレジット)
 所要資金:570万5000円
 お支払い回数:60回
 初回お支払い金額:7万7900円
 毎月お支払い金額:7万3200円
 毎月お支払い回数:58回
 ボーナスなし
 最終回お支払い金額:238万9000円
 分割払い手数料:100万7500円
 クレジット支払い総額:671万2500円
 実質年率:4.9%

 バージョンST(6速MT)が770万5926円、バージョンTが691万1426円。ボディコーティングが28万円ちょっととやや高いことを差し引くと、最上級グレードの乗り出し価格は700万円台半ばということになる。

 ちなみに残価設定ローンも利用可能だが、車両本体価格646万2500円のバージョンSTの場合、期間5年での残価の設定は230万円程度、残価率は30%台後半だ。やはり趣味性の高いクルマだとどうしてもやや低めの残価率の設定となってしまうのかもしれない。

 だが5年後にそれよりも高い値段で売れるのであれば、自分で残価相当額を買い取って差額を得ることはできるので、念のため。

 営業マンの口から競合車として名前が出た、トヨタスープラの最上級グレードRZの車両本体価格が731万3000円なので、やはりそこを意識した価格設定になっているのだろう。

 また同様に、MTのスポーツカーであるポルシェ718ケイマンの車両本体価格は768万円となっている。ただしケイマンの場合、キーレスエントリーや安全装備などが全くついていない完全な「素」のモデルの価格なので、比較するのはややアンフェアかもしれない。

次ページは : ■開発担当者が営業マン向け説明会で語った、クルマ好きにアピールする胸アツ装備とは

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