新型テスラモデルYの実車を見に行ってきた! モデル3と比べてどう違うのか?

■気になるお値段や航続可能距離、納期は?

モデル3より背高になったモデルYの特徴がよくわかるショット
モデル3より背高になったモデルYの特徴がよくわかるショット

 気になるお値段だが、ベーシックグレードであるRWDの車両本体価格はこの記事執筆時点で643万8000円。6月10日の発表時点での価格は619万円だった。

 このところの原材料価格の上昇と円安のせいで、価格の変動の可能性があるので、こまめにテスラのHPをチェックしてみてほしい。

 現状のモデル3のRWDの車両本体価格は596万4000円なので、価格差は47万4000円。これだけの価格差を正当化できるかどうか、と聞かれれば、私は高いユーティリティと快適性からYesと即答する。

 ただしミラーを折り畳んでも全幅が1978mmと非常に大きいので、駐車スペースのせいで断念せざるを得ない人もいるかもしれない。

 展示車の外装色、ディープブルーメタリックは12万6000円、ブラックアウトされた20インチインダクションホイールは25万1000円のオプションで、合計すると691万5000円。これに諸費用概算が21万2000円かかるので、乗り出しでおよそ712万7000円となる。

 東京都に住んでいる人であれば、国のCEV補助金65万円と、都のZEV補助金45万円の合計110万円が受けられる上、一部の市区町村ではさらに10万円程度の補助金が受けられ、実質の乗り出し価格は600万円近辺となる。

 納期は現状今年の10月から12月だとのことだ。

 RHDの航続距離は507km。気温などの諸条件にもよるが、実際にはこの8割程度が走行可能距離だと思われるので、フル充電状態で片道200kmのドライブが可能。追加充電なしでも東名高速だと東京ICから焼津まで行って帰ってこられる。

 もう一つのグレード、パフォーマンスの車両本体価格は記事執筆時点で833万3000円。6月10日発表時点の価格設定は810万円だった。こちらは国からのCEV補助金は現在申請準備中だ。

 航続距離は595km。納期は2022年後半以降とのことだ。デュアルモーターAWDのおかげで、最高時速250km(RWDは217km)、0~100km/h加速は3.7秒(同6.9秒)と下手なスポーツカーより速い。

 ちなみに、パフォーマンスのアメリカでの価格は現在61440ドル。円建て価格833万3000円をこの値段で割った時のレートは135.63円と、現時点でのドル円為替レートである1ドル136円前半とほとんど変わらない。

 同等の比較をモデル3のRWDで行うと150.45円となるので、モデルYのパフォーマンスを日本で買うのは実はお買い得かもしれない。

 モデル3の一番人気グレードはお求めやすいRWDで、圧倒的多数のユーザーがオプション料金のかからないパールホワイトを選択したという。実車を見てモデルYが欲しくなってしまった筆者が選ぶとすれば、RWDのミッドナイトシルバーメタリックがいい。

 今年8月以降になれば日本でも実際に街でモデルYが走っているのが見られるようになるそうだ。「モデルYは、モデル3がただ単に上方向にわずかに大きくなったクルマだ」という思い込みをしている人もいるかもしれないが、実際のモデルYに街中で抜き去られて後ろ姿を見た途端、その思い込みは吹き飛んでしまうだろう。


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