スポーツモデルだけじゃない! 値上がり必至か!? いま買ったら値上がりしそうな現行国産車4選

■今や貴重なハイパワー4WDマシン『トヨタ GRヤリス』

 続いてピックアップするのは、2020年9月に登場したGRヤリスだ。特に1.6L 直3ターボエンジンを搭載したRC、RZそしてRZハイパフォーマンスが値上がり必至のモデルだ。

 GRヤリスはRSという1.5L 直3自然吸気エンジン+CVTというパワートレーンを搭載したモデルもあるが、GRヤリス本来のパフォーマンスを味わえるのは、最高出力272ps、最大トルク37.7kgmを発生する1.6L 直3ターボ+6速MT。

 そしてGR-FOURと呼ばれるスポーツ4WDシステムの駆動方式を搭載したRC以上のモデルだ。

 GRヤリスは欧州市場で導入されている3ドア車をベースに、構造用接着剤の使用をはじめ、スポット溶接打点の約200点の増し打ち。そして大きな開口部となるバックドアの開口部まわりに専用の骨格構造を採用することで優れたねじり剛性を実現している。

 加えて、エンジンフードや左右ドア、バックドアにはアルミ素材。またルーフには新工法で製造されたC-SMCを採用。その結果、大幅な軽量化と低重心化を達成している。

 現在、GRヤリスの中古車は約62台流通していて、平均価格は約501.3万円。中古車の価格帯は約260万~約750万円となっているが、1.5RSを除くと価格帯は約420万~約750万円となっている。

■稀少なFR+マルチシリンダーモデル『日産 スカイライン 400R』

 続いては日産 スカイライン。この夏でハイブリッド車は生産終了となるようだが、今後値上がりしそうなのは、3L V6ツインターボエンジンを搭載したモデル。なかでも400Rは要注意モデルだ。

 3L V6ツインターボエンジンを搭載したスカイラインは2019年7月に登場した。最高出力405ps、最大トルク48.4kgmまで3L V6ツインターボエンジンをパワーアップし、電子制御サスペンションを搭載した400Rもこのタイミングで登場している。

 現在スカイライン400Rの中古車は約30台流通していて、価格帯は約448万~約650万円で新車価格からほとんど下がっていない。今後は値上がりに転じるのは必至だ。

■海を渡ればJDMのベース車として人気『レクサス RC F』

 最後に紹介するのはレクサスRC F。最高出力481psを発生する5L V8自然吸気エンジンを搭載したラグジュアリークーペだ。

 すでに絶版となっているレクサスGS Fの中古車の平均価格は3カ月前が約628万円だったが、現在は約650万円と断続的に値上がり傾向を示している。このことからRC Fも値上がりすると考えたのだ。

レクサス RC F。今や絶滅危惧種と化した自然吸気のマルチシリンダーエンジンを搭載したラグジュアリークーペ。見た目はイカツイが、乗り心地は意外に紳士的だ
レクサス RC F。今や絶滅危惧種と化した自然吸気のマルチシリンダーエンジンを搭載したラグジュアリークーペ。見た目はイカツイが、乗り心地は意外に紳士的だ

 現在、RC Fの中古車は約79台流通していて、平均価格は約639万円。中古車の価格帯は約383.8万~約1228.8万円となっている。3カ月前の平均価格が約560万円だったので、すでに値上がり傾向は始まっている。

 JDMというカルチャーによって日本専売のモデルが人気になっているし、スズキ ジムニーやダイハツ コペンのようなほかにはない唯我独尊系のモデルも、電動化が進んでいくと値上がり傾向となるだろう。

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