クラウンワゴン復活直前! 高級セダンにワゴンが付き物だったのなんで!?

■キモは乗り味とゴルフバッグ!? ワゴンとセダンが蜜月関係のワケとは!?

 ステーションワゴンが持つクルマの素性は、高級セダンやサルーンに非常に近い。そこで1990年代の国産メーカー各社は、セダンの乗り味を崩さずに、人もモノも快適に運べるステーションワゴンを、高級セダンから派生させるようになった。

 高級セダンのユーザーにとって、乗り味や質感と同程度に重要なのが「ゴルフバッグがいくつ積み込めるか」という問題だ。どんなに大人4名を快適に乗せられても、人数分のゴルフバッグが入らなければ、クルマとしてはNGである。高級セダンにとって、4名乗車+4名分のゴルフバッグ積載は、同時に成し遂げなければならない至上命題だった。

 プラットフォームや足回り等の基本骨格はそのままにして、ルーフを後方まで延長し、3BOXを2BOXにする方法が、最も正解に近いカタチを提案しやすい。そのため、クラウンやスカイラインなどの高級セダンには、ワゴンタイプが用意され人気を博した。

1968年 スカイラインバン
1968年 スカイラインバン

 これまで国内専用として販売してきたクラウンは、新型から海外での販売も視野に入れている。海外で売れる高級日本車は、レクサスRXに代表されるSUVだが、クラウンの登場で情勢は変わるだろうか。

 ノッチバックタイプの新型クラウン、そして追加される予定のクラウン・ステーションワゴンが、欧州市場で大きな話題を呼べば、国内市場でもステーションワゴンの存在を見直す動きが出てくると思う。

 SUV・ミニバン人気も、そろそろ一周まわって落ち着くだろう。すると次は、セダンやワゴンの時代が来るか。そんな時には、みんなが乗りたいと思うステーションワゴンが必要だ。国内メーカーさん、高級セダンとステーションワゴンのセット、そろそろ復活させませんか。

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