燃料の価格はこれからも上昇し続けるのか?
我々ドライバーにとって、ガソリン価格は1円でも安い方が助かるが、ガソリンスタンドが安売り合戦をした結果、経営が行き詰まってしまって、もし廃業されれば、利便性が低下したり、価格が急上昇するような事態に陥る可能性がある。無理な販売合戦により一時的には割安感を味わっても、結局はドライバーが不利益を被るようでは意味がないのだ。
そんなことよりも抜本的な税制改革によって、ガソリン価格を抑えるべきだろう。そもそもこのところの燃料価格の高騰はウクライナへの侵攻による経済制裁と円安が主な要因のはずだ。
現在の政策のように、原油価格の上昇を補助金によって抑え込むのは無理がある。これから先、燃料価格が安くなることは(一時的には下落することもあるかもしれないが)期待しない方がいい。
参議院選挙も終わったことだし、ガソリン税についてはまず暫定税率の廃止と、本則税率についてもトリガー条項を設けて燃料価格高騰時には課税を停止するような措置を講ずるべきだろう。なぜなら燃料価格が高騰すると経済活動の多くに影響が出て、景気が冷え込んでしまうからである。
では、それによって不足する税収をどこで補うべきかというと、それはEV(電気自動車)の充電に対する課税だろう。それでは本末転倒だと思われるドライバーもいるかもしれないが、EVには環境保全に寄与するという大義名分がある。
現在は普及のために税金を投入して補助金事業でEV購入や充電設備の設置を促してはいるが、そろそろ化石燃料による発電から脱却するためにも、EVへの電力に対して課税を検討すべき段階になってくるハズだ。
燃料に比べて安いからEVを選ぶ、という時代はすぐに終わりを告げることになるだろう。脱炭素社会を実現するためのEVであれば、コストを最優先すべきではないことは明白なのだ。
もちろんエンジン車も燃料への課税から逃れることはできないし、合成燃料や水素エンジンが普及する頃には、燃料の価格は現在よりも高くなっているに違いない。バーチャル空間での情報取得や体験がどんどん普及しつつある現在、リアルな空間での移動は贅沢なモノへと変化し始めているのだ。
これを抑えるには、さらにクルマはエネルギー効率の高いモビリティへと進化を続ける必要がある。今は移動の自由を楽しみつつ、自動車メーカーのエンジニア達に希望を託そうではないか。
【画像ギャラリー】高知県は安売りしない!? 地域の事情によって変わるガソリン価格(4枚)画像ギャラリー
コメント
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●高知市の油槽所
・日本オイルターミナル高知営業所
・出光興産高知油槽所
・ヒワサキ中の島第三油槽所
●特約店向け卸価格は香川から陸送の多い徳島より安い
●高知市から東洋町甲浦・徳島県海陽町に送られるものはまともな販売
●元々は競争激しい土地柄で全国最安レベルでも売ってた
●高知で遠いと言うなら山陰・北陸・北海道内はどうなる?
卸価格も検証すればもっといい記事になります
資源エネルギー庁HPでは特約店向け卸価格調査も公表されていますが
これには各県特約店SS迄の輸送費が既に含まれてます
輸送費県格差レベルはこの差をみればいいかと
※石油情報センターにも確認済
L当りにすればたかだか1円2円差とかいうレベルの話
業界が宣伝する程大きな格差等ないのですから
売り方一つと言うのがわかります
高知県では9割以上のガソリンスタンドが談合してます。西から東までセルフだろうが店員さんによる給油だろうが一律価格。
同じ日に同じ価格で上げ下げできるのは談合してないと無理だし、軽く10年以上続いてる。偶然はあり得ない。
なぜ公取委が放置してるのか不思議。
この問題をもう少し記事で取り上げて欲しい。
ガソリン価格が高い地域は談合で安くしないよう申し合わせているから。給油人口が少ない地域は仕方ないのかもしれないが一寸走って隣の県は10円以上も安いなんて当たり前にある。
今住んでる所は隣の県の最安値が160円/Lなのに県を超えたら181円/Lなんて普通あり得ない。仕入れ価格がそんなに違うとも思えない経営努力をしないで談合儲ける業者を取り締まらない公取も同じ穴のムジナです。
高知県の価格が高いのはきっちり談合を重ねているからである。
本当にガソリンスタンドが厳しいのなら、
各種ポイント等の上乗せはない筈である。価格が上がってからポイントの上乗せが日常的に増えている。安売りをしない商習慣など元々はなかったはずで一時期は全国で最安を記録したこともある。公取委が安売りしたスタンドをとりしまるとかしたことにより、スタンドの談合が平然と行われている実態がある。