スイフト/2000年登場、現在4代目
まず、初代をスイフトと認識してよいかどうかだが、海外ではイグニスだった初代はスズキ的にはカウントせず、グローバルで呼ぶようになってからがスイフトだとしている。ただし、日本では2000年発売モデルからスイフトと名乗っているので、これを初代としよう。
いわば“Keiワイド”のような車だった初代と2代目では雲泥の差があって、そこから3代目、4代目と順調に2代目の延長上で正常進化していることはご存じの通り。あれを初代としてしまうなら、もはや4代目とは比べるべくもない。
ただし、スイフトスポーツについては初代から「志」が極めて高かった。
派手なエアロパーツをまとい、強化サスペンションやブレーキ、パフォーマンスロッドなどを身に着け、コクピットにもレカロシートや240km/hメーターをはじめ各部に数々の専用品が与えられていて、見るからにタダモノではなかった。
高圧縮化やアルミ鍛造ピストンへの換装など専用にチューニングされたエンジンは、フィーリングも極めて刺激的。それを競技車両のようにガシッとしたシフトフィールのクロスミッションを操って味わうことができた。「特別」という意味では、いまよりも初代のほうが断然上だった。
もちろん、2代目以降もしっかり作り込まれており、現行のスイフトスポーツも洗練されて高い完成度を誇るが、エキサイティングさでは初代スイスポが上回るといえそう。ほかにスポーツカーのないスズキにとって渾身の作だった。
しかも、内容のわりに価格が控えめなのもスイスポのよき伝統だが、初代の車両価格は税別で119万円驚くほど安かったのも特徴だ。
アクセラ/2003年登場、現在3代目
これはもう劇的に魅力度を増したのはいうまでもないだろう。こんなにスタイリッシュになって、走りもよくなって。
初代と2代目は似たような感じで、「ハッチバック車としてはまずまずカッコ良いのかな」という感じだったところ、現行の3代目は「誰の目にもビューティフル!」になったのは明らか。
乗り味にしても、もともと欧州テイストのフットワークを身に着けていたが、走りの質感という点ではそれほどでもなかったところ、とくにマイナーチェンジ後の現行モデルは心に響くほどの仕上がりになった。
一方で、初代と2代目にはあった「マツダスピード」が3代目にはないことを惜しむ声はあるが、これはマツダの方針によるものなので仕方がない。
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