新型デロリアン「Alpha5」登場!! 日本一デロリアンを走らせるオーナーはどう見ているか!?

■日本一デロリアンを走らせる「デロリアン界のアンパンマン」橋本さんが語る

 今はまだはっきりとスペックの詳細も明らかにされていないが、日本でもっともデロリアンを走らせている人、デロリアンオーナーズクラブジャパン西日本担当副会長橋本達也さんは、新型デロリアンをどのように見ているだろうか。

 と、その前に、橋本さんとはどのような方なのか簡単にご紹介しておこう。
橋本さんは約30年前に初の自家用車としてデロリアンを購入し、いまだにデロリアンが唯一の自家用車という。

橋本さんのデロリアン(写真左)。実際に愛車として所有しているだけでなく、「デロリアン界のアンパンマン(後述)」として活躍しているという。すごい…
橋本さんのデロリアン(写真左)。実際に愛車として所有しているだけでなく、「デロリアン界のアンパンマン(後述)」として活躍しているという。すごい…

 自らトラブルを多数経験しているが購入以来、不動車にすることなくデロリアンを走らせ続けている。

 そして橋本さんの素晴らしいところは、トラブルで困っている悩めるデロリアンオーナーを助けているのはもちろん、デロリアンを買おうかどうか迷っている人たちからの相談にも有益なアドバイスを授けていること

 路上で立ち往生しているデロリアンに遭遇したら、トランクから秘密兵器や予備部品を取り出して現場で対応してくれる。まさに「デロリアン界のアンパンマン」と崇められる方なのである。

「錆びないボディでドアがカッコよく上に開く車が欲しい」と思っていた橋本さんにとって、デロリアンは『信頼性の低さは別にして』理想のクルマとのことだ。

 そんな橋本さんに新型デロリアンAlpha5の印象を聞いてみた。

(1)新型デロリアンのデザインについていかが思われますか?

「初めて見た時の感想は、『今風に丸いな〜』でした。私が初代エスプリや81年のデロリアンの様に直線が強調されたデザインが好きなので、『欲しいか?』と問われるとノーですが、これはこれでデロリアンの名前で四十年ぶりに出るニューモデルですから、ドアも上がるし発表されたことは歓迎しています。」

(2)新型デロリアンAlpha5の中に、ガルウィングドアとデロリアンという車名以外に、DMC-12デロリアンのスピリッツを感じられる箇所はありますか?

「正直、後部(エンジンルーム相当)のルーバーとホイールのデザイン以外に、初代デロリアンを思わせるデザインは見当たりませんが、それで構わないと思います。もちろん、個人の好みは有りますが、4人乗りから将来はバスまで作ろうとしていたデロリアン社の製品が、全て似通ったデザインになる必要は無いと思います。今回のアルファ5が好きになれない方は、初代を探したり、次に期待したりで良いと思います。」

(3)橋本さんが感じていらっしゃるAlpha5の魅力をぜひ! 教えてください

「真価を問われるのはもう少し先になるでしょうが機構に信頼性が有るなら、デロリアン社が送り出す『家族で乗れる、初の壊れにくい車』になるでしょう。初代デロリアンが電気系やらに問題を抱えたまま見切り発売されてメーカーの息の根を止めてしまいましたから、今度は頑張って欲しいです。40年ぶりに、代替わりしたとはいえデロリアン社が新たに開発して発売する自動車です。中古車と部品の販売会社から自動車メーカーに返り咲かせる記念すべき1号車なので、ぜひ成功させて、儲かったお金で初代デロリアンのために良い部品を作って欲しいです。」

 新しく生まれ変わったデロリアンAlpha5。まだまだはっきりと見えてこない部分もあるのは確かだが、現オーナーにとっては40年の時を経て車名とガルウィングだけでも復活してくれたことは歓迎のようである。

 新型デロリアンAlpha5について、また新たな情報が入り次第、お伝えしていきたい。

【画像ギャラリー】生まれ変わった新型デロリアン「Alpha5」の姿と、やっぱり美しい初代デロリアン(44枚)画像ギャラリー

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