日産の新型ミニバン「タウンスター」のEV版登場 商用バン&乗用ワゴンともに日本で販売すればヒット確実! 

■日本導入はあり得るのか?

リア回りの窓がないパネルバンのリアスタイル。実にカッコいい
リア回りの窓がないパネルバンのリアスタイル。実にカッコいい
2014年にデビューし2019年に販売を終了したe-NV200の新車価格は約485万円だった
2014年にデビューし2019年に販売を終了したe-NV200の新車価格は約485万円だった

 NV200の2009年のデビューから既に13年が、そのEV版であるe-NV200の2014年のデビューから8年が経過しているので、NV200の後継車として日本でもぜひ販売してほしい。

 だが、先ほど説明した通り、イギリスやヨーロッパ諸国の大都市のような低排出車専用ゾーンでの課金や混雑税が存在せず、補助金のせいで電気代と比較してガソリンが割安な日本では、高いイニシャルコストを払って商用EVに乗り換えるインセンティブが圧倒的に不足している。

 現行NV200の最上級グレードGXの価格約278万円、e-NV200の2019年販売終了時の価格約485万円と比べると、タウンスターEVのイギリスでの価格を円換算したベーシックグレードで消費税込み約532万円、EV最上級グレードで消費税込み約637万円というプライスタグはどうしても割高に見えてしまう。

 政府と地方自治体のEV購入への補助金が合わせて110万円程度受けられたとしても、商用EVへの乗り換えの最大のハードルはやはり価格面となってしまうだろう。したがって、もしタウンスターが日本導入されれば、まずガソリン車からとなるかもしれない。

■乗用ワゴンのタウンスターは日本に導入すれば売れるのでは?

乗用ワゴンの日産 タウンスターコンビ
乗用ワゴンの日産 タウンスターコンビ
乗用ワゴンの日産 タウンスターコンビ
乗用ワゴンの日産 タウンスターコンビ

 もちろん、商用車だけでなく、乗用ワゴンの日本導入も期待したい。

 乗用ワゴンであるタウンスターコンビは、両側スライドドア・2列5人乗りの1ボディのみで、ボディサイズは全長4,486×全幅1,860mm×全高1,893mm(ミラー部分を含まず)と、全長4,695×全幅1,730×全高1,895mmのノアと比べると、全長は短いものの、全高はほぼ同じ、全幅が130mmワイドとなっている。全幅は1,850mmのアルファードを10mm上回るサイズ感といえばおわかりになるだろうか。

日産 タウンスターコンビ インテリア
日産 タウンスターコンビ インテリア

 コクピットは商用バン同様、基本的にはカングーと共有しており、写真を見ていただければわかる通り、質感は高く、スマートフォンホルダーやA4サイズのi-padが収納できるボックスのほか、10インチのディスプレイ、オートエアコンなど装備は充実している。

室内空間も広く、後席はこのセグメントで最も広いレッグスペースを確保し、頭上空間はいうにおよばず、8:2の分割可倒式シートも備わっており、アレンジも多彩、車中泊仕様としても重宝しそうだ。

日産 タウンスターコンビ リアシート
日産 タウンスターコンビ リアシート
日産 タウンスターコンビ ラゲッジスペース
日産 タウンスターコンビ ラゲッジスペース
【画像ギャラリー】日産版カングーの存在感!! スタイリッシュなのに実用的な商用バン&乗用ワゴン・日産 タウンスター(12枚)画像ギャラリー

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