解体始まったデュナミス・レーシングに行政処分20日間の事業停止 客の金数億円持ち逃げ「O社長」は今も行方不明

事件発覚から7ヵ月以上、警察はどんな動きをしているのか?

 また、警察は今何をしているのか? というと、こちらも何もしていないわけではなさそうだ。事件が発覚した今年1月には長野南警察署に被害者が詰めかけ対応に追われていた(ただし被害届は受理されていない人がほとんどだった)。

 その後、被害者の方からの情報によると、被害届を出した人々に対して警察はひとりひとりから詳しい事情を聞いているとのことで、それは現在も続いている。

 被害者は100名以上、被害総額は3億円以上ともいわれるこの巨額詐欺事件。本来ならばディーラーに入金されて納車を待つところが、そのお金がディーラーの口座に入ることはなく、O社長の借金返済や解約を申し入れた人への返金に充てられた可能性が高い。

 ただし、全員に返金されたわけではもちろんなく、ディーラーの店長に同席してもらって誓約書を書かせる、弁護士を立ち会わせるなど強い態度で返金を迫った人に対してのみ、しぶしぶ返金(しかも100万円以上なら分割)していたという。

 分割でも返金されたのならまだ全然マシで、もっとも気の毒なのは長年の付き合いで、これまでも何度かO社長から車を買っていて納車されていない方々だ。O社長からは「もう少しで納車です」「来月納車です」「年内には納車です」「納車に向けて頑張ってます!」などとずるずる引き延ばされ結局2年経っても納車されず夜逃げされた…というパターンだ。

 最低の方法で長年の客を裏切ったO社長。今、どこにいるのだろうか。多くの人々の人生を狂わせたことに対してどう思っているのだろうか…

 生きているのなら一刻もはやく表に出て謝罪をし、お金を払った客に対して返金か納車をするべきだ。

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