■スズキ アルトラパン(2015年6月デビュー)
アルトが5代目モデルだった2002年にアルトファミリーに加わった、いい意味で雑貨のような雰囲気を持ったカジュアルなモデル。このコンセプトは現行型3代目まで不変で、この先も変わることがなさそうに思えるくらい完成されたもので、需要も堅調だ。
●派生車としての成功度:★★★★☆
■スズキ スペーシアギア(2018年12月デビュー)
標準車、カスタムに続くスペーシアファミリー第三のモデルとして加わったクロスオーバーだ。
スペーシアギアはクロスオーバーといっても、最低地上高など機能面は標準車、カスタムと変わらず、違うのは内外装の変更による雰囲気だけだが、丸いヘッドライトなどによる楽しげな雰囲気は魅力で、スペーシアファミリーにおける販売比率も意外に高いものとなっている。
●派生車としての成功度:★★★★☆
■ダイハツ ムーヴキャンバス(2022年7月デビュー)
前述のワゴンRスマイルのお手本となった存在だ。先代モデルでは本家となるムーヴよりも売れており、ムーヴファミリーの大きな柱となっていた。
フルモデルチェンジされたばかりの現行モデルもキープコンセプトながら、先代モデルにはなかったターボ車の設定など、現行タント以降のダイハツの最新軽乗用車に準じたアップデートが施されており、成功は確実だろう。
●派生車としての成功度:★★★★☆
■派生車とは名ばかり!? まったく関係のないクルマたち編
ここで紹介する4台は、広い意味では派生車だ。これまでの現行モデル、過去のモデルの派生車と決定的に違うのは、名ばかりでまったく関係のないクルマということ。
マークIIクオリスはFFのカムリグラシアの兄弟車、マークXジオはFF車、カローラIIはターセル/コルサの兄弟車、ローレルスピリットはサニーベースなのだ。トラの威を借るではないが、これもマーケット手法のひとつ。
■まとめ
改めて過去と現在の派生車を振り返ってみると、「過去の派生車は実験車的な面も多分にある存在」、「現在の派生車はそのファミリーの柱になるよう力がこもったモデル」という違いを感じる。
それぞれによし悪しはあまりないと思うと同時に、派生車には合計することで本家となるモデルの販売台数を稼ぐという目的もあるにせよ、派生車がクルマの選択肢を増やしてくれているのは事実だ。
それだけに、今後も派生車にはクルマ選びを潤いあるものにする存在として期待したい。
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