「猛暑・残暑でクタクタ…」クルマが元気になるメンテナンス方法 5選

「猛暑・残暑でクタクタ…」クルマが元気になるメンテナンス方法 5選

 まだまだ暑い日々が続いていますが、9月は連休が多く、暑さも次第に収まってくる季節でもあるため、行楽地へ遊びに行ったり、紅葉を見にドライブへ出かけたりと、クルマで移動する機会が多い季節でもあります。

 しかし、猛暑を乗り越えたこの時期は、クルマに負担がかかっている季節でもあります。安全のため、燃費のため、そして快適なドライブのため、クルマが元気になるメンテナンス方法を5つご紹介します。

文/吉川賢一
アイキャッチ写真/May_Chanikran – stock.adobe.com
写真/Adobe Stock

【画像ギャラリー】安全で快適な秋のドライブのために!! 真夏を乗り越えたクルマの劣化状況をチェック(5枚)画像ギャラリー

夏場に進むバッテリーやタイヤの劣化

●夏にエアコンで酷使した12Vバッテリーは状態のチェックを!!

 クルマに関するトラブルで、一年を通してもっとも多いのがバッテリーに関するトラブルです。特に、夏場はエアコンを酷使するためバッテリーの劣化が進みがちです。バッテリーの寿命は通常は3~5年ですが、クルマの使用状況によって変わり、特にアイドリングストップ付のクルマの場合、バッテリー寿命は半分になることも。実際に、筆者もアイドリングストップ車で、2年未満でバッテリー交換をしなければならなくなったことがありました。

 また、クルマを近距離の買い物や移動くらいにしか使わないという場合も、バッテリーの劣化が早いです。今すぐバッテリーの使用期限や、液量といった状態をチェックしましょう。

 出先でバッテリーが上がってしまった場合に備えて、ブースターケーブルは車載しておくと安心。ブースターケーブルは安いものだと、1000円程度で手に入ります。「保険」と考えて1セット持っておくことをお勧めします。

長距離走行をしたあとは、エンジンオイルの色や、オイルにじみなどをチェックしておきたい(Antonioguillem – stock.adobe.com)
長距離走行をしたあとは、エンジンオイルの色や、オイルにじみなどをチェックしておきたい(Antonioguillem – stock.adobe.com)

●夏に長距離走行をした人は、エンジンオイルも要注意!!

 夏にエンジンオイルが劣化しやすい、ということはないですが、エンジンオイルは走行をするほど、徐々に本来の性能が発揮できなくなっていくため、頻繁に長距離走行をしたあとは、思ったよりも劣化が進んでいる、ということは考えられます。

 エンジンオイル交換直後はネバつきのあるオイルですが、徐々に劣化をすると、サラサラの黒ずんだオイルに変化していきます。そうなると、エンジン内部のフリクションが増えて燃費が悪化したり、異音やエンジン振動が増加するなどが起きます。

 一般的なオイル交換時期は、原則、1万kmまたは1年程度です。ただし、ターボ搭載車やシビアコンデションと呼ばれる場合は、その半分程度が推奨されています。また、寒くなる時期まで想定するならば、今後は純正オイルよりも低粘度のオイルに交換することで、わずかですが燃費が向上します。何より、エンジンのリフレッシュとしては、定期的な交換は重要です。

●灼熱のアスファルトと接してきたタイヤは、思いのほか劣化している可能性があり

 真夏の熱いアスファルトは、直接触れているタイヤにとって、過酷そのもの。そのため、夏を超えると、思いのほか摩耗をしていたり、サイドウォールにひび割れができていたりと、ダメージが現れている可能性があります。

 トレッド面の溝は浅くなるに従い、ウェット路面でのグリップが不足して滑りやすくなり(ハイドロプレーニング現象を引き起こしやすくなる)、また、路面との接触面積が増えることで燃費悪化の原因となります。さらに摩耗が進み、トレッド面の溝深さが1.6mmまで摩耗するとスリップサインが現れます。

 ご存じのとおり、スリップサインの出たタイヤは、道路交通法で装着・使用が禁止されており、そのまま走行を続ければ、「整備不良」として、取り締まりの対象となります。安全性のためにも、タイヤの定期的なチェックは必要です。

 また、規定以上に溝が残っていたとしても、タイヤ全体のゴムの劣化は進んでいます。タイヤの製造年月を見て、5年目を超えているならば、交換をしてください。ハンドリング、乗り心地、ロードノイズ、燃費などの性能が戻ってくることが体感できると思います。

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