■新型ASXは「4代目RVR」なのか!?
さて、最新モデルに話を戻そう。欧州では、欧州向けの新型ASXが9月21日にワールドプレミアされた。その新型ASXは、ルノー・日産・三菱のアライアンスで生まれた全面刷新モデルであり、ルノーキャプチャーや日産ノートなどと同じ新世代プラットフォーム「CMF-B」を採用。
パワートレーンは、1L直列3気筒ターボや1.3L直列4気筒ターボに加え、1.6Lエンジンのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車が用意される。いずれもガソリン仕様となる。
このうち、ハイブリッド車には、マルチモードドッグギアボックスを備えることが明言されているため、ルノーの「E-TECH HYBRID」と同じシステムだと思っていい。
生産は、スペインにあるルノー工場で行われ、2023年春から販売が開始される予定だ。いよいよRVRも新型へと期待が膨らむが、この新型車のプロジェクトは、直接RVRと結びつかないようなのだ。
というのも2021年3月、三菱は欧州戦略においてルノーからOEM供給を受けることで2023年をメドに一部欧州市場での新車販売から撤退することを発表している。つまり、ASXは三菱製からルノー製OEM車に置き換えられたというわけだ。
ワールドプレミアされたASXは、ルノーのコンパクトSUV「キャプチャー」をベースにバッジエンジニアリングとなった。つまり、三菱キャプチャーが誕生したのだ。ただし、フロントマスクは三菱車共通のスリーダイヤモンドが装着されている。
それでは日本仕様のRVR、ほかの市場向けのASXは今後はどうなるのだろうか。三菱自動車工業に問い合わせたところ、日本仕様のRVRについては、現時点では現行型の販売について変更はないとのこと。
しかし、すでに登場より10年以上の歳月が流れていた今、依然としてSUVカテゴリーは高い人気を誇るだけに、三菱復活の一手として日本で扱いやすいサイズでもあるRVRの新型を期待したいのも本音だ。
断言できるのは、常にRVRは時代に合わせた進化を遂げてきた車種であること。欧州仕様の登場をきっかけに、世界戦略車である現行RVRにも、新たな流れが起きることを期待したい。
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