アウトバック フォレスター アウトランダーPHEV RAV4… 最低地上高200mm以上の人気国産SUV13台の実力診断

■スズキ ジムニー(最低地上高205mm/155万5400~190万3000円)

オフロード車と言えばジムニー(スズキ)!! 20年ぶりのフルモデルチェンジでロングドライブをこなせるほど乗り心地が向上した
オフロード車と言えばジムニー(スズキ)!! 20年ぶりのフルモデルチェンジでロングドライブをこなせるほど乗り心地が向上した

 軽自動車でありながら本格的な4×4システムを持っているジムニー。20年ぶりのフルモデルチェンジとなったジムニーの最大の進化のポイントは快適性だ。最近の軽自動車のプラットフォームの進化は華奢だった骨格を高剛性化し軽自動車の走りを一新した。

 ジムニーも例にもれず進化した結果、サスペンションが格段にスムーズに動くようになり、ロングドライブだって楽しくこなせるくらい乗り心地がよくなった。

●スズキ ジムニー採点
・オンロード性能:★★★
・オフロード性能:★★★★★
・コストパフォーマンス:★★★★★

(TEXT/斎藤聡)

■スズキ ジムニーシエラ(最低地上高210mm/186万3400~208万4500円)

ジムニー&ジムニーシエラはラダーフレーム+リジッドアクスル式サスを伝統的に採用。その強靭さが世界から愛され続けている理由
ジムニー&ジムニーシエラはラダーフレーム+リジッドアクスル式サスを伝統的に採用。その強靭さが世界から愛され続けている理由

 シエラはジムニーとプラットフォームを共有するがトレッドが広くそのぶん乗り心地がしなやかに。

 搭載される1.5Lエンジンは102psと出力は控えめだがそれでも1100kgを切る軽量ボディには充分。

 ジムニー、シエラともにヒルホールドコントロールやヒルディセントコントロール、ブレーキLSDトラクションコントロールなど電子制御が導入されたことで、実はオフロード性能も大きく進化!

●スズキ ジムニーシエラ採点
・オンロード性能:★★★★
・オフロード性能:★★★★★
・コストパフォーマンス:★★★★★

(TEXT/斎藤聡)

■トヨタ RAV4(最低地上高200mm/277万4000~539万円)

RAV4(トヨタ)は2.5LのHV&PHVと2Lガソリンが用意されているが、2Lガソリンモデルはオフロードも積極的に走りたい辛口SUV
RAV4(トヨタ)は2.5LのHV&PHVと2Lガソリンが用意されているが、2Lガソリンモデルはオフロードも積極的に走りたい辛口SUV

 FFもあるが主力はAWD。2.5LのHV&PHVと2Lガソリンが用意されている。

 PHVはオンロードでパフォーマンスを発揮。モーター駆動の強力な加速は思わず声が出るほど強力。

 2Lは、オンロードでの快適性も備えながらオフロードも積極的に走りたい辛口SUV。

 特に上級グレードのアドベンチャーとZパッケージには、後輪左右のトルクベクタリングと前後トルク配分、ブレーキLSDを組み合わせたダイナミックトルクベクタリングAWDが搭載され、オンデマンド式AWDとして最も優れた悪路走破性を持つ一台。

●トヨタ RAV4採点
・オンロード性能:★★★★
・オフロード性能:★★★★★
・コストパフォーマンス:★★★★★

(TEXT/斎藤聡)

■まとめ

 最低地上高が200mm以上の現行国産SUV13台のオンロード/オフロード/コストパフォーマンスについて個別に診断してきたが、どのクルマもそのポテンシャルの高さがわかったはず。

 しかしいざ手に入れようと思っても、新型コロナ禍、半導体などの部品供給の遅れにより、ランドクルーザー、レクサスLXはオーダーストップになり、ジムニー&ジムニーシエラは長い納車待ちが続いているし、そのほかのモデルも納車は長い。

 常識的な納期となる日をベストカーは心待ちにしている。


【番外編コラム01】日本未発売のマツダCX-50に乗った!!

CX-50はマツダのSUVで最もワイルドな雰囲気を持つ
CX-50はマツダのSUVで最もワイルドな雰囲気を持つ

 CX-50はマツダの北米専用モデルで、CX-5の兄貴分。ただし、中身はCX-30と同じスモールアーキテクチャで、ホイールベースを159mm、全幅を125mm広げてアメリカンサイズに仕立てている。

 ところが、このサイズアップがCX-50を野生的でカッコよく見せている。試乗したのは 2.5Lターボで、256hp/44.3kgmというスペック。グイグイくるトルク感と、CX-30に比べるとゆったり目のハンドリングが、いかにも大陸的で魅力的だったなぁ。

(TEXT/鈴木直也)

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