■さまざまな人々の手によって中継は成り立つ
やってきたのは復路、第6区から第7区の襷リレーが行われる小田原中継所。沿道は多くの観客で鈴なり状態。そんななか発見したのが下の写真のクレーン車。
クレーン車が停車している中継所の反対側にある駐車場に回り込むとベースとなるトラックの車種は日野レンジャーであることがわかった。
そしてクレーンの先にはゴンドラのようなものが設置されていて、クレーンを上に伸ばせば地上4階建てのマンションほどはあろうかという高さ。さらによく見ると、そのゴンドラには人が乗っているではありませんか。
ちなみに後日、日本テレビにクレーン車の詳細について取材を求めたが「箱根駅伝はあくまで選手がメインですので公表は差し控えさせていただきます」ということで回答は得られなかった。
しかし、現場ではゴンドラには撮影スタッフが乗り込み、カメラ機材と集音用のガンマイクで、選手を上から撮影する様子が見られた。
そう、このクレーン車は手に汗握る襷リレーの瞬間を撮影するテレビ中継用のもの。中継所付近で選手が上から撮られている映像は、こうして作られていたのだ。
こうしたプロの技と道具とがあってこその箱根駅伝中継。今から年明けが楽しみである。
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