■そもそも人気ない!? それに汚れも……明るい内装色が絶滅危機のワケ
マツダのように明るい系の内装色を積極的に採り入れているメーカーもある一方で、他社はやはりコンパクトカーやミニバンといった量販車種にそういった内装色を設定するケースはそこまで多くない。
その理由として一番大きなものは、やはり「選ばれにくい」という根本的な理由があるのだろう。例えばミニバンの代表格、新型ノアには「フロマージュ」と呼ばれる比較的明るい系のシート表皮を持つ内装色が存在している。
だが、これを選択するにはわざわざ指定しなければならず、標準はあくまでブラックとなっている。
またコンパクトカーやミニバンにおいては内装の使い勝手も重要な要素となっており、デザイン性の高い内装とすることのハードルが高いことやコストも潤沢にかけることができないという内情もあることだろう。
とはいえ、明るい系の内装色への潜在的な需要は決して低くないと筆者は考えている。ただ、子どもが乗ることの多いミニバンなどでは汚れが目立ちやすいという点や、汚れたときに黒系の内装色に比べてみすぼらしくなりがちというデメリットが、明るい内装色を選ぶ心理的な障壁となっているのではないだろうか。
しかし現在では、テリヤキマヨネーズソースをこぼしてもシミになりづらくお手入れしやすいという特徴を持った「ファブテクト」を採用したステップワゴンを代表とするホンダ車など、汚れが付きにくい素材も開発されているので、次の愛車を検討する際はぜひ明るい系の内装色を選んでみてはいかがだろうか。
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