■400km走ってわかった、モデルYの満足・不満なポイント
納車から1ヵ月、タイヤのフラットスポット修理の2週間を除けば実質2週間で422kmを走ってみて、満足している点、していない点を、オーナーであるN君に聞いてみました。
満足している点としては、まずエクステリア・インテリアのデザインだそうです。非常にシンプルでミニマルな操作系は、ハンドルとそれに付随するスイッチ2つ、レバー2本と大きなディスプレイだけというシンプルさ。
肌に触れる部分のマテリアルは、超高級感がある、とまではいえないものの、クオリティは十分。動物皮革を使わずヴィーガンレザーオンリーな点も、時代への対応が感じられていいそうです。さすが意識高い系。
そして乗り心地。安定感と剛性感を強く感じ、SUVイコール重心が高くて安定しないかも、という先入観を吹き飛ばす乗り心地だそうです。
万が一の事故の場合も考慮に入れて、非常に剛性が高い設計となっているEVのバッテリーが、床下に配置されていて低重心化が図られているおかげのように思われます。
やや硬めの乗り心地ではありますが、段差での突き上げ感はあまり感じられないそうです。
またワンペダルモードで運転していても、街中で加減速を繰り返すようなシーンでもあまりギクシャクすることはなく、EVならではの加速感を強調しすぎていないところもグッドポイント。コーナリング時のロールも少なく、同乗者に優しい運転が可能で運転が上達したような気持ちになるそうです。
また、開放的な車内空間もポイント高い、とのこと。確かにガタイのいい筆者が助手席に座って男2人でドライブしていても、十分なスペースがあり圧迫感は感じられません。
そしてルーフ一面が巨大な1枚ガラスで覆われていることで、天井高の高さもあいまってとても開放的。
身長180cmの筆者は後部座席にも座らせてもらいましたが、ヒップポイントの高さのおかげで前方視界が開けること、その割にはひざ前・頭上スペースが確保されていること、リクライニングするリアシート、フロントシート下にあるスペースに足を伸ばせることなどでとてもリラックスできました。
最後にテスラのアプリの出来が非常にいい点もお気に入りだそうです。スマホによるドアの解施錠、電費が直感的にわかるアプリなど、クルマとアプリのインターフェースが優れていてストレスが少ないのが美点だということとでした。
不満な点はそれほどなく、あえて挙げるとすると、サイズが大きくて取り回しに苦労することと、クルマにトラブルがあった時の修理対応のレスポンスが悪く、やや不安になった点だそうです。
■コインパーキングでは苦労することなく普通に駐車可能
見た目はかなりボリューム感のあるモデルY、実際の取り回しはどうかということで、コインパーキングに駐めてみることにしました。
デパートや公共施設の自走式立体駐車場に入れたことがある、とN君は言っていましたが、昭和に造られ、クネクネとした圧迫感のあるランプウェイを通り抜けて狭い駐車スロットに停めなければならないのは、なかなかのストレスだったそうです。
試してみたところ、一般的なコインパーキングでは枠からはみ出すことなく、普通に駐めることができました。2ドアクーペではないので、ドアパネルの長さもさほど大きくなく、隣のクルマに気を使いすぎることもありませんでした。
モデルXもそうですが、テスラのSUVのモデルは全高が比較的低くできており、モデルYでも全高1624mmですので、立体駐車場でも全高はあまり問題にならず、ミラーを折りたたんだ時の1921mmという全幅が問題になる可能性が高いと思われます。
ご購入を検討されている方は、念のため試乗時に実際に自分の使っている駐車場に駐めてみることをお勧めします。
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