■燃費を追求したからこそ発生してしまうバッテリーの短命さ
軽自動車で次に気にしたいポイントはバッテリーだ。
新型モデルには「アイドリングストップ」が標準装備される傾向にある。この「アイドリングストップ」。ゴー&ストップの多い街乗りで真価を発揮し、燃費性能の向上に確実に寄与してくれる。
が、停車のたびにエンジン停止と再始動が繰り返されるため、バッテリーへの負担が大きく、バッテリーメーカーの保証期間も1年半と短い。
実質的な寿命の目安も2年前後、もって3年と、一般的なクルマであれば3~5年は使えることを考えれば、約半分の寿命となるので注意が必要だ。
また、バッテリーターミナルの緩みなどによる通電不良といった些細なトラブルも信号待ちの停車時に発生したら命取り。
それゆえバッテリー本体はもとより、バッテリーターミナルのコンディションチェックも必要だ。(鈴木伸一)
■よく回りよく減る! 軽自動車のタイヤライフは要注意
軽自動車はボディが小さく車重が軽いから、タイヤの負担も少ないように思えるが、実際にはそうでもない。
まずタイヤの外径が小さいということは外周が短く、同じ走行距離を走る場合にタイヤの回転数が多くなるので、それだけトレッド表面は何度も路面に接触し、すり減りやすくなる。
特にハイトワゴン系は重心が高く、交差点やコーナーでロールすることで外側のタイヤはより路面に押し付けられることになるから、なおさらだ。
しかも比較的近距離での移動が多ければ、ゴー&ストップの繰り返しにより、タイヤへの負担は増すことになる。
さらに1本あたりの単価は安くても、交換サイクルが早ければ交換工賃は多く掛かってしまう。
目先の安さに惑わされず燃費がよくライフが長い優れたエコタイヤを選択することが大事だ。(高根英幸)
■まとめ
このように、近距離走行の多い軽自動車こそメンテナンスは重要なわけで、「乗りっぱなし」は厳禁! 安全かつ快適に走らせるために、定期点検はもちろんのこと、日常点検もキッチリ行う必要がある。肝に銘じておきたい。
【画像ギャラリー】軽自動車の各部交換サイクルをギャラリーで検証!!(6枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方部品交換のサイクルが早いのは納得。それでも軽自動車の人気が高いのは税金の安さ。