■ホンダ ヴェゼル(最廉価グレード:G 227万9200円)
ヴェゼルのパワーユニットは、直列4気筒1.5Lと、1.5Lをベースにしたハイブリッドのe:HEVだ。グレード構成はe:HEVが圧倒的に多い。
エンジンは主に発電を行い、駆動はモーターが担当する。そのために加速感は電気自動車に近く、滑らかで瞬発力もある。
その点で1.5Lのノーマルエンジンは平凡だが、自然な運転感覚が特徴だ。モーターでは、アクセルペダルを踏んだ次の瞬間には駆動力が一気に盛り上がるが、エンジンは回転の上昇に連れて駆動力を高めていく。この高揚感は魅力だ。
またGの価格は、同等の装備を採用する「e:HEV X」に比べて約38万円安い。
■ホンダ ヴェゼル
・最廉価グレード…「G」
・長所…ナチュラルな走りが心地よい/同等の装備があるe:HEV Xにくらべて約38万円安い
・最廉価グレードを買っちゃダメな人…e:HEVが生む走り出しのスムースさを求めたい人/実用燃費面からして、ハイブリッド車じゃないとダメな人
■マツダ CX-5(最廉価グレード:20Sスマートエディション 267万8500円)
2L直4ガソリンエンジンを搭載する20Sスマートエディションは、20Sプロアクティブに比べ23万1000円安い特別仕様車だ。
360度ビューモニター、運転席の電動調節機能、前席シートヒーター、アドバンストキーレスエントリーが省かれるが、それ以上に価格を下げた。前述の実用装備が必要なユーザーには推奨できないが、それらが不要ならば20Sスマートエディションは合理的だ。
なおライバル車のRAV4で価格が最も安いX 2WDは277万4000円だから、CX-5 20Sスマートエディションはさらに約10万円安い。価格競争に対応して安く抑えた面もある。
■マツダ CX-5
・最廉価グレード…「20Sスマートエディション」
・長所…装備面は簡素だがコスパは充分/RAV4 Xと比べても安い/価格以上の価値アリ/装備がなくてもOKな人向き
・最廉価グレードを買っちゃダメな人…実用系装備と快適装備を、なにより一番に考えている人
■スバル フォレスター(最廉価グレード:ツーリング 293万7000円)
価格が300万円を下回る唯一のグレードだ。それでも人気の高いXブレイクとの価格差は14万3000円。
パワーユニットは電動機能を併用するe-BOXERを搭載して、安全装備と運転支援機能を併せ持つアイサイト、17インチアルミホイールなどを標準装着。Xブレイクの外装パーツを取り去り、外観を一般的なデザインに仕上げたのが、このツーリングになる。
価格と装備を考えると、ツーリングよりもXブレイクが割安だ。それでも過剰な存在感を好まず、実用的なSUVを安価で買いたいならツーリングを推したい。
その理由は走行性能は2Lエンジンの上級グレードと変わらず、アイサイトセイフティプラス、運転席と助手席の電動調節機能、ルーフレールなど、使い方に応じてオプション装着できるからだ。
したがってツーリングは、落ち着いた雰囲気のフォレスターを安価に手に入れたいユーザーに適する。高性能な走りが好みなら1.8LターボのSTIスポーツを推奨する。
■スバル フォレスター
・最廉価グレード…「ツーリング」
・長所…e-BOXERを搭載/走行性能は同じ/アイサイトも標準装備/割安な実用的SUV/割安に買いたい人向き
・最廉価グレードを買っちゃダメな人…とにかく「走りイチバン」な人
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