「200万円台で買える!?」高性能なスイフトスポーツが価格安くできたワケ

なぜここまでスイフトスポーツの価格を抑えることができたのか?

2017年9月に登場した現行型スイフトスポーツ。軽量ボディとターボエンジンによる走りの楽しさが魅力
2017年9月に登場した現行型スイフトスポーツ。軽量ボディとターボエンジンによる走りの楽しさが魅力

●ベース車両となるスイフトの価格が安い

 直列4気筒1.2Lのノーマルエンジンを搭載してエアロパーツなどを備えるスイフトRSの価格は、5速MTが179万3000円になる。これをベースに、スイフトスポーツが割安に開発されたと考えれば良い。それでもスイフトスポーツの価格は202万8400円(6速MT)で、スイフトRSと比べて23万5400円の上乗せに収まるから、その内容を考えるとさらに買い得感を強めた。

●スイフトスポーツは海外でも売られてコストを抑えている

 スイフトスポーツは、日本には設定されていない1.4Lターボ+マイルドハイブリッド仕様も含めて、欧州などで活発に販売されている。それによりコストを抑えた事情もある。

●ベース車のスイフトも、スイフトスポーツを視野に入れた入念な開発を行っている

 ベースとなるスイフトも、例えばボディの溶接など、スイフトスポーツの製造を視野に入れた設計を行っている。大量に生産されるスイフトを入念に造り込むことで、スイフトスポーツの変更箇所を少なく抑え、コストと価格の上乗せを低減させた。いい換えればスイフトスポーツの存在が、スイフトの素性を高めた面もある。

●スイフトスポーツは歴代モデルが人気車だから、安定した乗り替え需要を期待できる

 スイフトスポーツは、初代スイフトの段階から設定され、コンパクトで運転しやすい割安なスポーツモデルとして高い人気を得てきた。今では20年近い歴史があり、定番車種として豊富な乗り替え需要に支えられている。スポーツモデルでありながら、堅調な販売が期待されるから、価格を割安に抑えた。実際にその通りの売れ方になっている。

●コンパクトなスポーツモデルも競争が激しく割安度を強めた

 コンパクトカーと同様、コンパクトなスポーツモデルも、競争が相応に活発だ。ホンダフィットは以前からスポーティなRSを設定しており、現行型は一度ネスに変わったが、再びRSに戻している。

 日産のノートやマーチも以前からNISMOを設定しており、マツダ2(旧デミオ)には実用回転域の駆動力を高めたクリーンディーゼルターボが用意される。コンパクトカーは薄利多売の商品で、売れ行きを伸ばすためにスポーツモデルなどを用意するから、スイフトスポーツにもライバル車が多い。その対抗手段として価格を割安に抑えた。

●スイフトスポーツにはスズキのイメージリーダーカーとしての役割がある

 スズキは小型車と軽自動車が中心のメーカーで、スイフトスポーツは、スズキのブランドイメージを引き上げる役割を担っている。そのためには街中で相応に見かける存在にならねばならない。そこでスポーツモデルながらも価格を割安に抑え、販売促進を図っている。

【画像ギャラリー】鮮やかなイエローがよく似合う! スズキが誇るスポーツコンパクト「スイフトスポーツ」(14枚)画像ギャラリー

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