乞う復活!! 今あったら絶対欲しくなる!! バカ受け確実な装備たち

スタイルの良さなら抜群だけど、いろいろあって消えた機能2選

●スーパーカーの象徴も今はムカシ 「リトラクタブルヘッドライト」

乞う復活!! 今あったら絶対ほしくなる!! バカ受け確実な装備たち
国産車ではトヨタのAE86スプリンタートレノに装備されていたリトラクタブルヘッドライト。ライトが開くと若干ファニーな顔つきになるのは避けられない?

 照明が必要な状況になるとフロントフェンダーがパカッと開いてヘッドライトが出現する。これがリトラクタブル式ヘッドライトだ。

 かつては空気抵抗を減らしたいスポーツカーの多くで採用され、1980年代には一般車での装着例も多かった。だが、現在この機能を装備するクルマはほとんどない。

 リトラクタブルヘッドライトの利点はなんと言ってもカッコよさにあるが、かつて国によってはヘッドライトの最低取り付け位置規定があったが、これをクリアするためにヘッドライトを高くしても空力面での犠牲が少なく、スマートな造形が可能になるのもメリットだった。

反面、開閉機構が重量増を招くことや、万が一機構が故障すると夜間の照明が得られないなどの問題も存在していた。また、アメリカではヘッドライトの高さに関する法律が変わって従来よりも低い位置にライトを装着できるようになり、リトラクタブルの必要性もなくなった。

 この流れを受けて各メーカーも自社のクルマからリトラクタブルヘッドライトを廃止し、そのまま現在に至っている。メカ好きにはたまらない機能ではあるので、復活を希望する声も多い。

●ノスタルジーよりコストと性能? 「木製ハンドル」

乞う復活!! 今あったら絶対ほしくなる!! バカ受け確実な装備たち
近年はすっかり見かけなくなった木製ホイールのハンドル。好みが分れるところではあるが、雰囲気のある木製ハンドルを好むドライバーは根強く存在する

 一般的なクルマのハンドル(ステアリングホイール)は金属製のスポークと樹脂製ホイールで作られていることが多いが、それ以前のホイールは木製が普通だった。だが、やがて安価な金属や樹脂製ハンドルが普及すると、木製ハンドルは廃れてしまった。

 木製ハンドルは天然木の伐採にもつながってしまうためエコではないという意見もあるが、見た目の趣はあって、特に旧車ユーザーのなかには「木製じゃなきゃダメ」という人もいるほど。

 このように現在でも木製ハンドルの需要はあり、実際に有名ハンドルメーカーでは現行品として木製ハンドルをラインナップしている。だが、エアバックや、エアコン&オーディオ操作などのスイッチを装着しづらい木製ハンドルはきわめて少数派になっている。残念ながら、木製ハンドルの復権はないか?

あれば便利、でも需要が少なくなってしまった装備3選

●ETC普及が消滅を招く 「コインホルダー」

 かつてのクルマには当たり前のように装備されていたのに、時代の変化によって淘汰されてしまった装備の代表格がコインホルダーだろう。

 ハンドルの脇あたりに装備されていたコインホルダーに小銭を入れておくと、有料道路での支払いの際に便利で、クルマを停めて自動販売機で飲み物を買う際にも活躍した。

 そんなコインホルダーを駆逐してしまったのがETCの出現だ。現金のやりとりが不要なETCならスムーズに料金所を通過することができ、通行料金もお得。加えて世の中のキャッシュレス化が進行していることもあって、コインホルダーは不要な装備になった。

 キャッシュレス化は今後ますます進むことが予想され、車外から現金が見えるというセキュリティ面での難点もあるコインホルダーは、やはり復活できない可能性が高い。

●エアコンがあれば不要な機能か? 「三角窓」

乞う復活!! 今あったら絶対ほしくなる!! バカ受け確実な装備たち
Aピラーの直後に設けられていた三角窓。換気用としての能力は高かったが、エアコン装備車が増えている現在では、あまり需要のない装備になってしまった

 ムカシのクルマは、前側サイドウインドウの前に三角形の小さな窓があったのを覚えていないだろうか? 日本国内ではその見た目どおりに三角窓と呼ばれていたこの装備は、ウインドウ前方から空気を取り入れて車内を冷やすためのもの。

 日本では三角窓と呼んでいたが、英語圏では「ベンチレーション(通風)ウインドウ」と言うことからも、その機能が理解できるだろう。

 かつては高級品の代名詞だった車内エアコンだが、現在はほとんど標準の装備になった。それに伴って自然風で車内を冷やす必要がなくなり、三角窓の存在意義も薄れていった。

 開閉式の三角窓を装備すれば、それだけ製造コストも余分にかかり、デザイン上の制約も増す。さらには壊しやすい三角窓を利用した自動車盗難などの犯罪もあった。これらの理由が三角窓の絶滅を引き起こしてしまったのだ。

 エアコンを好まない人や、レトロなデザインを望む人からは三角窓復活の希望もある。果たして、この三角窓を復活させるメーカーはあるのか?

●オートキャンパーが望む復活 「オートフリートップ」

乞う復活!! 今あったら絶対ほしくなる!! バカ受け確実な装備たち
マツダが2006年まで販売していたミニバンのボンゴ フレンディ。最大の売りがオートフリートップで、写真のようにルーフが持ち上がって室内空間を拡大した

 目的の場所に到着するとおもむろにルーフが開き、普通のミニバンがキャンピングカーに変貌する。これがオートフリートップの能力だ。

 ポップアップトップとも呼ばれるこの機能があれば、本来狭いはずの車内に余裕のある空間が生まれて、車内での食事や宿泊がラクになる。そのため以前は多くのクルマにオートフリートップが装備されていた。

 このオートフリートップを装備するためには車体上部に開閉機構を搭載する必要があり、ノーマルのクルマよりもルーフの剛性を上げなくてはならない。これが何をもたらすか? そう、クルマの製造コスト、ひいては車両価格の高騰だ。

 キャンプ趣味のないユーザーには不要なオートフリートップの需要はそこまで多くなく、やがてメーカー側でもこの機能を廃止するケースも増えていった。オートフリートップも一部に復活を望む強い声があるが、それが叶うのかは不明だ。

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