市販ナビ採用例ほぼなし!! なぜCarPlayとAndroid Autoが使えない機種が多いのか

市販ナビ採用例ほぼなし!! なぜCarPlayとAndroid Autoが使えない機種が多いのか

 最近の新車はスマホ連携機能が当たり前。下手するとモニターは標準装備で地図データはオプションなんてケースも。一方社外ナビはスマホ連携機能はあるものの、Apple CarPlayなどの機能は採用されない機種がほとんど。一体なぜよ……。

文/高山正寛 写真/ベストカーWeb

■トヨタほぼ全車標準がデカかった!! ディスプレイオーディオが当然の時代に

現行カローラから採用がスタートしたディスプレイオーディオ。その後既存車種も切り替えが行われるなど、そのスピードたるやさすがはトヨタ!!
現行カローラから採用がスタートしたディスプレイオーディオ。その後既存車種も切り替えが行われるなど、そのスピードたるやさすがはトヨタ!!

 トヨタが2019年に発表したカローラ(セダン)とカローラツーリング、この2車種にはトヨタのテレマティクス技術である「T-Connect」と連携するDA(ディスプレイオーディオ)が標準装着された。また前年に登場したカローラスポーツもこのタイミングで同仕様に変更されている。

 ディスプレイオーディオの採用はスマホとの連携、DCM(専用通信モジュール)を使った新しいサービスのためにコアとなるシステムを構築することが目的であった。

 もちろん、ナビのシステムや地図データをスマホ側に任せることで全体のコスト低減が行えるが、真の狙いはCASE時代に合わせたテレマティクスサービスの充実も含め「先手を打った」格好だろう。

 トヨタは新型プリウスにもディスプレイオーディオを装備化しているが、従来までのカーナビが欲しいというユーザー層に対してもメーカー/ディーラーオプションで設定を行うなど市場ニーズに対応している点はさすがだ。

 これらシステムはスマホを接続することで専用アプリを動かし、カーナビやサブスクリプションの音楽サービスなどを一元管理できる点が特徴だが、基本となるのはAppleの「CarPlay」とGoogleの「Android Auto」を使い、対応アプリをディスプレイ上で操作する。

 この他にもスマホの画面をそのまま表示する「ミラーリング接続」もあるが、操作性の点では専用に作られた前述2つのテレマティクスサービスの方が世界的にもメジャーな存在である。

■オンライン対応に大型化も続々も市販品は未だナビが主役!!

フローティング画面など既存車種でも大型モニターを設置することも可能に。市販ナビ市場は大型化がいまなおトレンド
フローティング画面など既存車種でも大型モニターを設置することも可能に。市販ナビ市場は大型化がいまなおトレンド

 一方、市販カーナビは純正とは異なり、ディスプレイオーディオとAV一体型ナビはしっかり線引きされているのが特徴だ。

 実際、カロッツェリアなどは積極的にディスプレイオーディオを展開しており、市場の評価も高い。2023年1月には最新モデルである「DMH-SF500」も発表(発売は3月予定)、フローティングタイプの9型大画面ディスプレイを搭載し昨今の市場ニーズに応えている。

 とはいえ、市販カーナビは圧倒的に専用品が主流。前述したカロッツェリアも今年の春には約3年半ぶりに売れ筋の「楽ナビ」を大々的にフルモデルチェンジ。大画面化や車載用Wi-Fiを使ったオンライン機能への対応など、こちらも今ユーザーが求めている機能をしっかり実装してきた。

次ページは : ■市販ナビのスマホ連携機能は少し違う!? 今の中身とは

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