2024年初頭までに4車種がそろうクラウン!! 本命はセダン? あるいはエステートか!?

■クロスオーバーの次に登場するのはスポーツか!?

クラウンスポーツは取り回しのいいSUVモデルとなっている
クラウンスポーツは取り回しのいいSUVモデルとなっている

 そして2022年7月15日の発表時点では、エステート/スポーツ/セダンについて、トヨタは「これから1年半の期間で順次、世の中に送り出す」としていた。つまり2024年1月頃までには、残りの3タイプも出そろうわけだ。

 この点を販売店に尋ねると、以下のように返答された。「お客様からクラウンのエステートやスポーツに関する問い合わせを多く受けるが、現時点で正確な発売日、グレード構成、価格などはメーカーから知らされていない。

 それでもクロスオーバーに続いて登場するクラウンは、スポーツになりそうだ。8月頃には予約受注など、何らかのご案内ができると思う。またエステートは2023年に登場せず、2024年になる可能性もある」。

 なぜクラウンエステートなどは発売が遅いのか。「半導体を始めとして供給が滞り、今でもクラウンクロスオーバーの納期は正常に戻っていない。2.5Lハイブリッドは半年以上で、2.4Lターボハイブリッドは約1年を要する。この状況で新しいタイプを次々に投入すると、納期が再び長引く。そこでまずはスポーツを追加して、様子を見ると思う」。

 ちなみにクラウンには、新しい残価設定ローンの「トヨタパスポートエクスプレス」が適用される。1年コースも用意され、残価率(新車価格に占める残価の割合)は86%と高い(残価は販売会社によって異なり80%もある)。

 つまり大雑把にいえば、1年間に残価を除いた車両価格の14%を支払うローンだ。まずは14%を支払いながらクラウンクロスオーバーを使い、1年後には返却して、次はクラウンスポーツに乗る。1年後にはこれを再び返却してエステートに乗り替えるという具合だ。

 1年間の支払いが14%でも、7年間使えば車両価格を上まわって車両は手元に残らない。従ってトクな使い方ではないが「毎年違うクラウンを味見して、気に入ったタイプを選んでください」というわけだ。

 4タイプを一斉に発売することは困難で、順次投入する計画となったが、これを逆に活用して新しい残価設定ローンを生み出した。このあたりが販売の上手なトヨタの特徴だ。

 しかもトヨタパスポートエクスプレスを利用すると、特典として、会員を対象とした他ブランドとの比較試乗会、開発者との懇談会なども開催される。つまりトヨタパスポートエクスプレスは、クラウンファンを増やす役割も担っているわけだ。その目的は4タイプの設定と同じく、クラウンを廃止せずに存続させることにある。

 クラウンの外観は大きく変わったが、そのサービスには、トヨタらしさが濃厚に息付いている。本質は今までと変わらず、トヨタがクラウンに対して、珍しく本気を見せたということだ。

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