生誕から30年……今あらためて考えたい! R33スカイラインはホントに歴代モデル中の「異端児」だったのか!?

■R33ならではのよさも備えていた!

フロントスカートやGT-Rタイプのリアスポイラー、サイドスカートなどのエアロをまとった後期型GTS25tタイプM
フロントスカートやGT-Rタイプのリアスポイラー、サイドスカートなどのエアロをまとった後期型GTS25tタイプM

 個人的にR33前期型デビュー時のスタイリングは個人的にちょっとおとなしすぎる感もあったのだが、その後の改良で徐々に変わっていく。1995年の改良でクーペタイプMのリアスポイラーがボディ一体型から大型化され、セダンもラジエターグリルやヘッドライト回りのカラーをスモークシルバーに変更するなど精悍な印象に。

 1996年のマイチェンではクーペのフロントマスクがガラリと一変。フロントグリルの形状が桟のない形状になり、ヘッドライト形状もR32に近いシャープなデザインを採用し、開口部が拡大したフロントバンパーの左右両脇には丸型2灯のウインカーランプとフォグランプを備えたスポーティな外観になった。

 この1996年のマイチェンですっかりルックスがガンダムライクに変わったことで担当は個人的にR33熱が上がり、R32から買い換えることになった。前述のとおり、当初はR33の乗り味を疑問に思っていたが、R33だからこそのよさもしっかりとあり、2ドアクーペでも大人が足を組んで座れる後席の広さ、重量のあるバッテリーをわざわざトランクルームに設置するこだわりのレイアウトを採用していたことなどはR32にはないポイントだった。

 サイズアップしたボディでも身のこなしは充分だったし、その分、高速でのスタビリティの高さもさすがの安定感だった。

 最後に担当からR33スカイラインへひと言。君をあの頃あまり評価していなくてごめんなさい! 君は決して「鬼っ子」なんかではなかったです!!

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