10年以上のお付き合いもザラにある! 自動車ディーラー営業マンの転勤・異動事情

■転用が利かず異動の進まない営業マン、異動先によっては給料が下がることも

営業マンとは反対に、整備士には転勤が多い。3年から5年周期で異動を繰り返し、徐々に整備の腕を磨いていくためだ(anuchit@AdobeStock)
営業マンとは反対に、整備士には転勤が多い。3年から5年周期で異動を繰り返し、徐々に整備の腕を磨いていくためだ(anuchit@AdobeStock)

 自動車ディーラーで、転勤が多いのは整備士の方々。3年~5年周期で異動を繰り返し、スキルを磨く。中には営業転用といい、整備士として入社した人が、キャリアの途中で営業マンになることもある。

 整備士の営業転用はよくあることだが、営業マンの整備士転用は滅多に無い。(というか資格が無いためできない。)転用のタイミングが転勤のタイミングにもなるのだが、転用の無い営業マンはそのタイミングがほとんどないに等しい。

 また、営業マンが本部の事務職になるというのも珍しいケース。会社組織としては、何ら問題のない人事なのだが、営業マンとしては本部事務になることで、給料が大幅に下がるリスクを抱えることになる。

 営業マンであれば歩合給(販売に対するインセンティブ)が必ずあるもの。一般的に営業マンは、基本給+インセンティブを自分の給料と考えている。

 販売現場から外されてしまうと、インセンティブが無くなるため、収入減に嘆くこととなるだろう。収入減は離職につながるため、会社側も安易に営業マンを営業の現場から外すことができないのだ。

 顧客離れや従業員離れというリスクが伴う、自動車ディーラー営業マンの人事異動。それでも昨今は、転勤による浄化作用や全体のレベルアップを図るため、近隣店舗で異動を命じる動きも出てきている。

 営業マンの異動が進まない現状から、クルマはまだまだ「人から買うもの」という状況ということも感じられる。非接触・非対面の商売が増える中、自動車販売に代表される人と人の繋がりが生む商売は、日本に残り続けて欲しいと思う。

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