■日本には道路を統括する役所が無い
驚くべきことに日本には道路を総括して管理している役所がない。政治の利権により、いろんな部門がいろんな予算で勝手に道路を作ってきた。
最もデタラメなのは農道。そもそも国交省の担当じゃなく農林水産省で作る。本来なら田畑の周辺の道路整備なのだけれど、農業って政治家からすれば宝の山。業界にとっちゃ利権の塊。
かくして広域農道や農免道路、ウルグアイ・ラウンド農道など好き放題に作る! 高速道路の総延長1万3000kmに対し17万km以上もあるのだった。国道の2倍。
そして道路作ったら、管理は地方自治体に丸投げ。いや、普通の道路だって国が管理する国道、自治体の都道府県道、さらに市町村道まである。
福島の事故は、県道と市道の連携不足に起因したもの。市町村道などナワバリ争いが強烈だ。『幹線二級市町村道』という戸数30戸以上の集落を結ぶ道路に立派なトンネルや橋が架けられたケースだって多い。
田中角栄という元首相は新潟県の道路に税金を使いまくった。新潟県の町道、基本的に消雪パイプが埋め込まれており、ノーマルタイヤで走れてしまう。
国が統括して管理すれば、不要な道路(交通量少ないのに並行して2本の橋が架かっている場所など山ほどある)を整理することで1万3000kmしかない高速道路の管理費など瞬時に作り出せるだろう。
といったことをやらないまま、高速道路だけでなく日本中の道路が朽ちていく。今後、人口増などありえない。急速に減っていく国民で道路の維持管理をしていかねばならない。2115年まで有料化するなどという寝ぼけたことを言わず、今すぐにでも日本の道路計画を見直すべきです。
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コメント
コメントの使い方農道をやり玉に挙げられ、また距離で比較されているようですが、一言。
距離当たり建設費は桁違いに農道が安できますし、用地買収も地主が明確で簡単です。票田云々もあるかも知れませんが、議員や役人の手っ取り早い成価案件だったからです。むしろ自動車諸税の一般税化や高速道路建設の優先順位が不明確な点などを突くべきです。
日本全国、津々浦々道路標識の不備が多いです。
例えば進入禁止の標識が無いとか、目立たない箇所にくっ付いてるヘンテコ標識等々。
トラップに引っ掛かって進入したら地元ドライバーに激怒されるというオチ。
ベテランだとしても余所者にはわからないって。
そう、地元を熟知したドライバーしかわからない有り様です。
道路はインフラの基盤だからこそ目的に応じて道路管理者が定められている
市町村道は住民生活に密着するから市町村
3桁国道や都道府県道は各自治体を繋いで効率的な運用するために都道府県
2桁国道は各地方を結ぶグランドラインだから国
道路には上下水道、ガス、電気、光ケーブル、排水、物流による効率化を支えるという役目がある
農道は機械化省力化を進めて生産性の向上、輸送の効率化の為にある
複数の橋梁は災害時に避難復旧を迅速に行うためでもある
道路とは国家を人体に例えるなら「血管」で人という血液が物資という栄養と金という酸素を運んでいると考えるとわかりやすい
だから渋滞は不健康な状態だと言える
その上で道路行政を論じるなら「なぜ渋滞が起きて過剰にも感じる道路が作られるのか?」を考えるべきで、それは企業の動向や国民の生活サイクルに起因している
それらを踏まえて記事にしてほしい
正直な感想は「無知」でしかない
高速道路でさえ元は国が管理していたものを民営化する事でようやく効率的で手入れの行き届いた維持管理が行えるようになったのに、その他の道路を管轄問わず全て国で管理したら効率的なんて根拠どこにあるのでしょうか。