高速無料化2115年までお預けっておかしくない!? 日本の道路管理がずさん過ぎる理由

■日本には道路を統括する役所が無い

「道路はカネになる」とばかりに様々な部門が勝手に道路を作ってきた結果、日本には道路を総括管理する役所が存在しない状況になっている(oatawa@AdobeStock)
「道路はカネになる」とばかりに様々な部門が勝手に道路を作ってきた結果、日本には道路を総括管理する役所が存在しない状況になっている(oatawa@AdobeStock)

 驚くべきことに日本には道路を総括して管理している役所がない。政治の利権により、いろんな部門がいろんな予算で勝手に道路を作ってきた。

 最もデタラメなのは農道。そもそも国交省の担当じゃなく農林水産省で作る。本来なら田畑の周辺の道路整備なのだけれど、農業って政治家からすれば宝の山。業界にとっちゃ利権の塊。

 かくして広域農道や農免道路、ウルグアイ・ラウンド農道など好き放題に作る! 高速道路の総延長1万3000kmに対し17万km以上もあるのだった。国道の2倍。

 そして道路作ったら、管理は地方自治体に丸投げ。いや、普通の道路だって国が管理する国道、自治体の都道府県道、さらに市町村道まである。

 福島の事故は、県道と市道の連携不足に起因したもの。市町村道などナワバリ争いが強烈だ。『幹線二級市町村道』という戸数30戸以上の集落を結ぶ道路に立派なトンネルや橋が架けられたケースだって多い。

 田中角栄という元首相は新潟県の道路に税金を使いまくった。新潟県の町道、基本的に消雪パイプが埋め込まれており、ノーマルタイヤで走れてしまう。

 国が統括して管理すれば、不要な道路(交通量少ないのに並行して2本の橋が架かっている場所など山ほどある)を整理することで1万3000kmしかない高速道路の管理費など瞬時に作り出せるだろう。

 といったことをやらないまま、高速道路だけでなく日本中の道路が朽ちていく。今後、人口増などありえない。急速に減っていく国民で道路の維持管理をしていかねばならない。2115年まで有料化するなどという寝ぼけたことを言わず、今すぐにでも日本の道路計画を見直すべきです。

【画像ギャラリー】日本の道路管理の実情を画像でチェック!!(3枚)画像ギャラリー

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