■あの時、決心してハンコを押していれば……
このクルマがデビューした当時、個人的に魅せられてしまったのがテレビCM。CGで作成されたホオジロザメが街中を泳ぎ回り、「それはとてつもない高級車」「The Strong.」「強い高級車に乗ろう」のキャッチとともにイメージカラーだったダークグリーンマイカのチェイサーツアラーVが走行するシーンにひと目ぼれ。
当時、社会人3年目だった私はマイチェンしたばかりのR33スカイラインGTS25tタイプMクーペに乗っていたのだが、中古車屋で以前の90系マークIIツアラーVに一度試乗し、その際にあまりの速さに度肝を抜かれた経験があって100系モデルには注目していたのだった。
そこで「これは買うしかない!」とはやる気持ちを抑えて自宅近くのトヨタオート店へ行き、実際に商談まで行った。
しかし、当時のチェイサーツアラーVの新車価格は5MT車で322万円となかなかの高額車。当時でも乗り出し価格は380万円ほどになり、R33を下取りに入れたとしてもかなりのローンを返済していかないことにここでハタと気づく羽目に。
商談したトヨタオートのセールスさんから「このクルマなら10年間は乗れますよ!」と強く太鼓判を押されたのを覚えているが、買い換えサイクルの問題でR33タイプMはその前に乗っていたR32から乗り替えたばかりだったのも、冷静に考えれば無茶な話。
結局、この時は泣く泣く100系チェイサーツアラーVの購入は諦めることになったのだが、R33からモアパワーを求めてまったく違う方向性のランエボVIトミーマキネンエディションに行ったのもすっかり懐かしい思い出になってしまった。
あの時チェイサーツアラーVの商談でハンコを押していたら、ぜんぜん違う車歴になっていたのかもしれない。
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コメント
コメントの使い方従兄が所有していて、よく運転させてもらいました。人気車だと思っていたのですが、110系が発売されなかったのがすごく不思議でした。
R34セダンを買っておけば😥的な感じですな。