■三菱 ランサーエボリューションV
WRC参戦を目的として開発されたランサーエボリューション。1992年のエボI登場から年々進化、1998年1月にエボV(5)が登場した。
エボVの注目ポイントは、搭載している2L直4ターボエンジンだ。ピストンの軽量化や大容量インタークーラーの採用など冷却性能の向上によって最大トルクは38.0kgmにアップ。
そして、サスペションの変更によりワイドトレッド化を実現し、3ナンバーボディとなった。さらにブレンボ製ブレーキシステムを搭載し、全方位で戦闘力をパワーアップしている。
●値上がりの危険度は?
ランエボVの中古車は、わずか3台しか市場に流通しておらず、価格帯も398万〜670万円と新車時価格を大きく上回っている。すでに値上がりしている状態なので、25年ルールが適用後さらに上がるのかというと、現状維持か多少値上がりになると予想する。
・中古車価格帯:398万〜670万円
・値上がり危険度:中
■スバル インプレッサWRX STI
ランエボとともに1990年代のWRCを盛り上げたのが、スバルインプレッサWRX。1998年9月には、1995〜1997年と3年連続WRCのマニュファクチャラーズタイトル獲得を記念したWRX STi バージョン V(5)を設定した。
●値上がりの危険度は?
現状は同じ世代のランエボVと比べるとインプレッサWRX STiのほうが中古車価格に割安感がある。しかし、25年ルールが適用されると、値上がりする可能性は大なので、危険度も高とした。
・中古車価格帯:148万〜469万円
・値上がり危険度:高
■トヨタ アルテッツァ
FRレイアウトを採用したスポーティセダンとして登場したトヨタアルテッツァはAE86の再来と言われて話題となったモデルだ。
●値上がりの危険度は?
ロングホイールベース+ショートオーバーハングのボディに2L直4もしくは2L直6NAエンジンを搭載する。人気モデルだったので、現在でも中古車は100台以上流通している。海外でレクサスISとして販売されていたので、25年ルールが適用されても値上がりの可能性は低い。
・中古車価格帯:約20万〜258万円
・値上がり危険度:低
■ホンダ インテグラタイプR(初代・98Spec)
一般的には年式の新しいモデルのほうが中古車相場は高くなるのだが、そんな常識が当てはまらないのが、初代インテグラタイプR。2001年に登場した2代目より1995年登場の初代モデルのほうが中古車相場は高くなっている。
初代インテグラは、NSXタイプRに続くタイプRとして登場。1.8L直4VTECエンジンは最高出力200psを発生し、リッター当たり111psという高パフォーマンスを発揮した。
25年ルールが新たに適用される98スペックは1998年1月に登場。新エンジン「B18C 98spec・R」は、吸排気系をチューン。さらにファイナルギアレシオの見直しやディスクブレーキを前後サイズアップするなどさらに戦闘力に磨きを掛けたモデルだ。
●値上がりの危険度は?
98スペックの中古車は約34台流通しているが、最高値は新車時価格をすでに超えている。最高値はさらに上がるとは思えないが、安い中古車が減り平均価格は上昇すると予想。
・中古車価格帯:208万〜478万円
・値上がり危険度:中
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