■2代目は念願の現行型がベースに
1981年10月に2代目となったシャルマンだが、新型も引き続きカローラのプラットフォームをベースとしていた。ただ2代目シャルマンは旧型カローラではなく、当時現行型となっていた4代目カローラがベースとなっていた。
エンジンやプラットフォーム、足回りなどは引き続きトヨタから供給を受けていたが、内外装のデザインはダイハツオリジナルのものとなっており、カローラとは全く異なる6ライトのスタイルなど、引き続き上級感溢れる仕立てとなっていたのが特徴だ。
2代目アルティスには最上級グレードとして「アルティア」なるグレードが設定されていたが、1983年8月のマイナーチェンジでは最上級グレードを「アルティアL」へと改める。
それとともに、パワーウィンドウや電磁式ロック、オートアンテナ、ブロンズガラス、リアセンターアームレスト、ステップランプ、クールボックスなど、当時ではもっと上級な車種に備わる装備を用意してフラッグシップモデルらしさをアピールしていた。
ベースとなったカローラは1983年にフルモデルチェンジを実施して前輪駆動レイアウトに一新されたが、シャルマンは販売を継続。しかし、4代目カローラをベースに生産・販売が続けられていたカローラワゴン/バンが1987年に終売となると、シャルマンも姿を消すことになった。
結局シャルマンは2世代を持って姿を消すこととなったが、1989年にはその後継車種としてアプローズが登場。
こちらは当時のバブル景気の影響もあって完全にダイハツオリジナルのモデルとなり、意欲的なスーパーリッドなどを採用していたが、デビュー直後にリコールが立て続けに起こったことやバブル崩壊もあって販売は軌道に乗せることができず、かといって終売するわけにもいかずに2000年まで販売を継続。
その後は冒頭で紹介したように、カムリのOEMモデルであるアルティスにバトンタッチして、ダイハツオリジナルのフラッグシップモデルは姿を消すこととなっている。
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現在、トヨタの子会社となったダイハツは、トヨタグループの軽自動車やコンパクトカーを担うメーカーとして重要なポジションを担うようになっている。
そのため、自社開発のフラッグシップモデルが再び登場する可能性は低そうだが、今のダイハツが作るフラッグシップモデルがどんなものになるのかは、見てみたい気もするところだ。
【画像ギャラリー】ダイハツフラッグシップモデルの系譜!! ダイハツ シャルマン&ダイハツ アルティス(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方懐かしいなあ。父親が発売当初の初代に乗ってましたわ。思い出の多い車です
2代目オーナーです
当然知ってます
他に乗ってる方がいないのが難点です
現在乗ってますが間違いなくフラッグシップな小さい高級車です
今のダイハツフラッグシップはGRコペンか?
詳しく言えばカロ-ラではなく、ボディはスプリンタセダンから